• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分子生物学的・生理学的手法を用いた「こく」と基本味の関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18780107
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関独立行政法人農業技術研究機構

研究代表者

日下部 裕子  農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品機能研究領域, ユニット長 (90353937)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードこく / 味覚受容体 / 基本味 / カルシウムイメージング法 / ナトリウムイメージング法 / グルタチオン
研究概要

「こく」は「甘い」「苦い」などの味の質ではなく、食品の味の厚みや広がりなど味の質をこえた表現であり食品の美味しさを表現するのに欠かせない言葉であるが、共通の定義が存在していない。また、「甘味」、「苦味」のような味の成分を代表する言葉としての「こく味」なる言葉も出現するようになるなど、「こく」は注目されているにも関わらずその作用機序についてはほとんど明らかにされていない。本研究は「こく」の実体をつかむための手がかりとして、「こく」と甘、苦、酸、塩、うま味といった基本味との関係を明らかにすることを目的とした研究を行った。「こく」を示すことが知られている含硫化合物およびアミノ酸誘導体複数種について、甘味、うま味との関係を調べた。甘味受容体およびうま味受容体を恒常的に発現する細胞を使用して人工甘味料アセサルファムKあるいは、グルタミン酸とイノシン酸の混合物にこれらの呈味成分を添加することによる、甘味・うま味応答性の変化をカルシウムイメージング法で解析した。その結果、これらの物質は甘味・うま味受容体細胞に対して有意な細胞応答を引き起こさず、甘味、うま味受容体との関係は大きくない可能性を示した。また、独特の風味を持つ有機酸とうま味受容体関係も解析したが、うま味受容体細胞を惹起しなかったことから、既知のうま味受容体とは関係ない経路を介する可能性を示した。また、甘味、苦味、うま味の情報伝達に関与する可能性の高いNa K ATPaseレギュレーターFxyd6を恒常的に培養細胞に発現させ、ATPase活性を指標とした評価系を作製した。さらに、塩味と「こく」との関係を解析するために、塩味受容体候補分子であるENaCを一過的に培養細胞に発現させ、塩味応答をナトリウムイメージング法で可視化して観察する系を作製した。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Na K ATPaseレギュレーター、FXYD6の味蕾における発現2007

    • 著者名/発表者名
      日下部 裕子
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 14

      ページ: 269-270

    • NAID

      110006651210

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 味覚遺伝子の探索とその機能解析2006

    • 著者名/発表者名
      日下部裕子
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 13・1

      ページ: 53-58

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] FXYD6 is expressed in taste cells with Na K-ATPase alphal and betal2007

    • 著者名/発表者名
      日下部 裕子
    • 学会等名
      International symposium onMolecular and Neural Mechanisms of Taste and Olfactory Perception
    • 発表場所
      九州大学西新プラザ
    • 年月日
      2007-11-02
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Na K ATPaseレギュレーター、FXYD6の味蕾における発現2007

    • 著者名/発表者名
      日下部 裕子
    • 学会等名
      日本味と匂学会
    • 発表場所
      東京都江戸川区タワーホール船堀
    • 年月日
      2007-07-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi