研究課題
若手研究(B)
日本における木材加工企業の顧客価値についてアンケート調査を行った。調査対象は、JAS認定を受けた構造用集成材工場と、2005年の加工実績が3万坪以上の在来軸組プレカット工場、計約200社の購買担当者とした。林産物マーケティングの顧客価値モデル(Owari, et. al.,2005)および予備調査の結果に基づき、調査対象者が原料用木材のサプライヤーを選択する際の基準として、9つの次元(価格、品質、長期的供給、短期的配送、人的繋がり、仲介、情報、技術革新、企業間関係)と30の顧客価値項目を設定し、7点尺度で重要度評価を行った。回答数は94件(有効回答率:47%)であった。集成材工場とプレカット工場との間で回答に有意な差がなく、品質、安定供給、価格の順で重要度が高いことが示された。そのほか、配送の信頼性や安定した価格水準、知識があり協力的な対応、顧客サポート、原木事情や競争環境に関する情報の提供などの項目において重要度が高かった。本研究のまとめとして、日本市場を対象とした実証研究、および林産物マーケティング学の理論研究をふまえ、日本における林産物マーケティングの方法に関して、情報環境モデル、統合計画モデル、顧客価値モデルの3つから構成される計画体系を提示した。
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