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スギの歴史をスギにいる虫の遺伝子で調べる

研究課題

研究課題/領域番号 18780127
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学・森林工学
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

加賀谷 悦子  森林総合研究所, 森林昆虫研究領域, 研究員 (70353729)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードスギ / ミトコンドリアDNA / マイクロサテライト / 系統地理 / スギカミキリ / 甲虫 / 分子生態学 / 材質劣化害虫
研究概要

スギカミキリの成虫の出現時期に栃木県で追加採集を行い,系統地理的研究のサンプリングを完了した。昨年度開発したマイクロサテライトマーカーを用いて,つくば近辺の個体群についてゲノタイピングを行ったところ,多型が著しく不足していたため,以下の解析はミトコンドリアDNA (mtDNA)の結果から行った。
本州四国の15地点,98個体のスギカミキリのmtDNAのCOI, tRNA^<Leu>, COII領域の部分配列1150bpを決定したところ,19のハプロイドが検出された。Nested Clade Analysis (NCA)を行うために,ハプロタイプネットワークの構造を調べたところ,3階層のクレードに取りまとめられた。それらのうち太平洋側に分布するものの多くは,異所的なフラグメンテーションにより分布が成立し,主に日本海側で最も高頻度で検出されたハプロタイプは制限された遺伝子流動および少し長距離分散,もしくは過去の遺伝子流動により分布が成立したことがNCAにより推定された。以上の分布成立過程は,花粉分析から推定されたスギの歴史と符合した。スギの分子系統地理の最新データである148座のCAPsマーカーを用いて解析した結果では,太平洋側に生育するオオモテスギは単系統であることが示され,近隣の個体群とは遺伝的組成が類似していることが判明したものの,分布変遷は辿れていない。一方,スギの寄生者であるスギカミキリはスギの地域内での詳細な歴史を辿るのに適当な遺伝子マーカーとなりうることが示された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 落雷被害地におけるヒノキ集団枯死後の穿孔性害虫被害2006

    • 著者名/発表者名
      加賀谷悦子, 軽部勲夫, 槙原寛
    • 雑誌名

      日本森林学会関東支部大会発表論文集 57

      ページ: 223-224

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 本州・四国のスギカミキリの系統地理2007

    • 著者名/発表者名
      加賀谷悦子(2007)
    • 学会等名
      日本昆虫学会第67回大会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2007-09-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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