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アカネ属の基礎生態の解明および保全のための水管理手法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18780188
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関宮城大学 (2007)
秋田県立大学短期大学部 (2006)

研究代表者

神宮字 寛  宮城大学, 食産業学部, 准教授 (10299779)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード箱施用殺虫剤 / イミダクロプリド / アキアカネ / 幼虫 / 羽イヒ / 個体数 / アカネ属 / 孵化速度 / 水管理 / 保全 / 農法
研究概要

フィプロニルやイミダクロプリドを成分とする箱施用浸透性殺虫剤は,稲の吸汁性害虫を対象とした殺虫剤であり,稲の組織内に吸収させるために育苗箱に用いる.本研究では''本薬剤がアキアカネ幼虫の生存率,羽化数,羽化行動に及ぼす影響を小型ライシメータにより検証した。小、型ライシメータ(350mm×500mm×300mm(H))には,地下水を供給し水深3cmとした。各ライシータは,フィプロニル区,イミダクロプリド区および無処理区とし,それぞれ3反復で実験を行った。アキアカネ卵は,それぞれのライシメータに300卵散布した.そして,各ライシメータ中のアキアカネ幼虫の生存率,羽化数を求めた。アキアカネ幼虫の生存率の減少が最も顕著だったのはフィプロニル区となり,羽化個体が観察されなかった。イミダクロプリド区では,田植後初期の生存率の低下がフィプロニル区と比較して小さかった。また,羽化個体が確認できた。しかし,幼虫の平均成長率および成虫の後翅長が無処理区よりも低下した。また,羽化異常を示す個体が無処理区に比べて高い割合で発現した。イミダクロプリドは,アキアカネ幼虫への直接的影響は小さいが,生物間の相互作用による羽化不全という間接的な影響をおよぼす可能性が示された。本研究により,フィプロニルやイミダクロプリドを成分とする箱施用殺虫剤の使用は,アキアカネ幼虫の大きな減少を招くことが示唆され,箱施用殺虫剤の影響について基礎的な情報を得ることができた。今後は,実際の水田の農薬濃度の挙動とアカネ属種の発生の応答を明らかにするとともに,餌動物への影響について詳細な検討を実施する必要がある。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 一定条件下でのアキアカネ,ナツアカネ,ノシメトンボ幼虫の齢と成長2008

    • 著者名/発表者名
      神宮 字寛・露崎 浩
    • 雑誌名

      TOMBO, Matsumoto 51(印刷中)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Effects of iipidacroprid and f ipronil insecticide application on,the la rvae and adults of Sympetrum freauens (Libellulidae;Odonata)2008

    • 著者名/発表者名
      HIROSHI JINGUJI and TETSUYUKI UEDA
    • 学会等名
      第23回国際昆虫会議
    • 発表場所
      南アアリカ・ダーバン
    • 年月日
      2008-07-06
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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