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フィロウイルスの細胞侵入機構

研究課題

研究課題/領域番号 18780217
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関東京大学

研究代表者

下島 昌幸  東京大学, 医科学研究所, 助教 (10422411)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードフィロウイルス / 糖蛋白質 / 感染 / 細胞侵入 / cDNA library / Tyro3ファミリー / レクチン / ウイルス糖蛋白質 / シュードタイプウイルス / スクリーニング / Axl
研究概要

フィロウイルス(エボラウイルスおよびマールブルグウイルス)の感染は、本ウイルスの細胞侵入を担う表面糖蛋白質GP蛋白質をエンベロープとしたシュードタイプウイルスを代替として用いた。シュードタイプウイルスのゲノムにはレポーターとして蛍光蛋白質(もしくは細胞膜蛋白質)の遺伝子が組み込まれているので感染の検出は容易である。
フィロウイルスが感染しにくいとされるJurkat細胞にヒト肝臓cDNA libraryを発現させ、上記のシュードタイプウイルスの感染性が上昇するようなcDNAの探索を行った。エボラウイルス・マールブルグウイルスのどちらのGP蛋白質を用いた場合もカルシウム依存性レクチンのLSECtinという分子を感染性を上昇させる分子として同定した。cDNA libraryを発現させる細胞としてK562細胞(やはりフィロウイルスが感染しにくい)を用いた場合も同じであった。LSECtin分子は主に肝臓やリンパ節の類洞内皮細胞に発現しているが、フィロウイルスはマクロファージや肝細胞を含めた様々な細胞に感染するため、本ウイルスは感染標的によって異なる分子を侵入に用いていると考えられた。
次にヒト由来細胞株(HeLa細胞・HT1080細胞)でマウスを免疫し、上記シュードタイプウイルスの感染阻止を指標としてハイブリドーマをスクリーニングしたが、感染を阻止するような抗体は得られなかった。
18年度の結果も含め、フィロウイルスの感染に関わりうる分子としてTyro3ファミリー・C型レクチンがあることが分かったが、これら以外にも未同定の分子があることも分かった。GP蛋白質による免疫沈降など、他の実験方法も用いる必要性があると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The mechanism of Axl-mediated Ebola virus infection2007

    • 著者名/発表者名
      Shimojima, et. al.
    • 雑誌名

      The Journal of Infectious Diseases 196

      ページ: 259-263

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Tyro3 family-mediated cell entry of Ebola and Marburg viruses.2006

    • 著者名/発表者名
      Shimojima et al.
    • 雑誌名

      Journal of Virology 80

      ページ: 10109-10116

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] ラッサウイルスの細胞侵入機構2007

    • 著者名/発表者名
      下島昌幸、河岡義裕
    • 学会等名
      第55回日本ウイルス学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-10-23
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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