研究課題/領域番号 |
18780218
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
本道 栄一 山口大学, 農学部, 准教授 (30271745)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 胚着床 / スペーシング / マウス / 遺伝子発現 / 胚 / 着床 |
研究概要 |
平成18年度の研究では、反間膜側と間膜側の遺伝子発現について、自己と非自己の認識に関与すると思われる分子群、また数々の転写調節因子の発現に大きな違いが認められた。着床現象は、妊娠4日目(膣栓確認日を妊娠1日)の正午付近で起こる一過性のエストロジェンの上昇(呼応して起こる白血病阻止因子の作用)により開始され、子宮の劇的な構造変化を伴う。今回の採材は、このエストロジェンの上昇に先立って行なわれたため、間膜側、反間膜側子宮上皮の双方で形態学的な変化は認められていない。にもかかわらず、分子のレベルではいくつかのものが20倍を越える発現の違いを示していた。 平成19年度には、これら分子群に着目し、反間膜側と間膜側におけるタンパク質の発現の違いを検討した。本分子群に対応するリコンビナントクンパク質を作製し、抗体を作製した。抗体を用いた免疫組織化学およびウェスタンプロットにより発現解析を行った。結果、十分な抗体価が得られたにも関わらず、反間膜側と間膜側との間で発現量に有意な差は認められなかった。このことは、検討した分子群の転写レベルと翻訳レベルでの発現量には相関性がないことを示しており、特殊な制御機構が存在する可能性が示唆された。この制御機構には、マイクロRNAが介在している可能性が考えられ、網羅的なマイクロRNAの発現パターンについて解析を行う必要性そして遺伝子の転写および翻訳との相関性について検討する必要があることが明らかとなった。
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