研究課題/領域番号 |
18790006
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荒井 秀 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (20285224)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 有機化学 / アルカロイド / 生体分子 |
研究概要 |
Lundurine類はインドリンにシクロプロパン環が縮合した特徴ある化学構造を有する。この共通骨格の一般的合成法は未だ確立されておらず、全合成研究の達成における最大のポイントである。特にLundurineに含まれる4つの不斉炭素のうち、3つがシクロプロパン環に集中し、そのうち2つが4級炭素であることから、従来のシクロプロパン化では構築が困難であった。したがって、この環形成が最大のポイントとなる。申請者は、ヨードを活性化剤とする立体選択的な分子内シクロプロパン化反応と分子内アリールアミノ化反応によるインドリン環形成反応を組み合わせることで、初めてインドリンシクロプロパン骨格の構築に成功した。 この合成ルートには、1)合成の初期段階で共通骨格の迅速合成を行うこと、2)剛直な分子骨格ゆえに、骨格構築に分子内反応における中員環形成を有利にする、などの合成戦略が含まれる。この重要鍵中間体は、全ての立体化学が天然物と一致しており、さらに多官能基化されているために後の環構築にも適応できる。 さらなる発展として、6員環形成を目指し4環性中間体の合成へと展開した。ラクトンの開環、側鎖の伸長、RCMによる閉環によって容易に導いた。実際の天然物合成に向けて、所望の官能基が導入された基質においても分子内アリール化まで完了しており、全合成達成に向けて確実な手応えを掴むことが出来た。
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