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脳スライス培養系を用いた神経-細胞外マトリックス-グリア間相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18790038
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関北海道大学

研究代表者

片山 貴博  北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (90399957)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード神経細胞 / アストロサイト / 細胞外マトリックス / 脳スライス培養系 / ケモカイン / マトリックスメタロプロテアーゼ / 過酸化水素 / MAPキナーゼ / グリア細胞 / スライスカルチャー / 神経細胞傷害 / ラミニン / フィブロネクチン
研究概要

神経細胞傷害時における神経-細胞外マトリックス(ECM)-グリア細胞間相互作用の役割を明らかにすることを目的として、大脳皮質および線条体領域から作製した脳スライス培養系を用いて、以下の検討を行った。平成18年度の研究から、NMDAによる神経細胞傷害時に、マトリックスメタロプロテアーゼの1つ、MMP-9の活性が上昇することが明らかとなっていることから、NMDAによるMCP-1産生に対するMMP-2/MMP-9阻害薬SB-3CTの効果を検討したが、SB-3CTはMCP-1産生に対して、影響を与えなかった。このことから、NMDAによる神経細胞傷害時におけるMCP-1産生へのMMP-2/MMP-9の関与は小さいことが示唆された。また、様々な刺激によって細胞内外で生成する過酸化水素(H_2O_2)が、脳内での細胞間あるいは細胞-ECM間の相互作用を担っている可能性について検討するため、脳スライス培養系を用いて、H_2O_2による細胞傷害およびケモカインMCP-1の産生について検討した。H_2O_2は濃度依存的に細胞傷害およびMCP-1の産生を惹起し、主なMCP-1産生細胞はアストロサイトであった。さらに、MAPキナーゼの関与を検討したところ、H_2O_2によるMCP-1産生は、部分的ではあるもののMEK阻害薬U0126によって有意に抑制されたことから、MEK-ERK系の関与が示唆された。本培養系での神経細胞傷害時におけるH_2O_2の生成量やそのタイムコースなどの詳細については、今後の検討課題である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Brain cytokines and chemokines : Roles in ischemic injury and pain.2006

    • 著者名/発表者名
      Minami, M. et al.
    • 雑誌名

      J. Pharmacol. Sci. 100

      ページ: 461-470

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] NMDAおよび過酸化水素による細胞傷害とケモカイン産生誘導に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      片山 貴博
    • 学会等名
      日本薬学会第128年会
    • 発表場所
      横浜(パシフィコ横浜)
    • 年月日
      2008-03-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] H_2O_2処置による細胞傷害およびMCP-1産生誘導に対するエダラボンの効果2007

    • 著者名/発表者名
      内田 裕之
    • 学会等名
      第58回日本薬理学会北部会
    • 発表場所
      札幌(北海道大学学術交流会館)
    • 年月日
      2007-09-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 神経細胞傷害後のアストロサイトとミクログリアでの異なったケモカイン産生誘導2007

    • 著者名/発表者名
      片山 貴博
    • 学会等名
      Neuro2007(第50回日本神経化学会大会、第30回日本神経科学大会、第17回日本神経回路学会大会合同大会)
    • 発表場所
      横浜(パシフィコ横浜)
    • 年月日
      2007-09-10
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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