研究課題/領域番号 |
18790046
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶保 博昭 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (70401221)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | エンドサイトーシス / メンブレントラフィック / 低分子量G蛋白質 / Rab / GEF |
研究概要 |
申請者は新規のRab5GEFであるRINファミリーの機能解析を進めており、本研究ではRINファミリーによるRab5ファミリーの活性化機構解明を目的として以下の知見を得た。 1、RINファミリーとRab5ファミリー間の作用に関する生化学的特性の解析 細胞内におけるRINによるRab5ファミリーのGEF活性を、[32Pi]により標識した培養細胞におけるRab5ファミリーと結合するGTP/GDPの比率変化を指標に検討した。その結果RIN2、RIN3は他のRab5GEFと異なりRab22やRab31のGTP結合量を特異的に増大させた事から、細胞内でRIN2、RIN3がRab22、Rab31のGEFとして機能する事を新たに見出した。 2、Rab5ファミリーの細胞内局在の検討 Rab22が局在している細胞内小器官を同定するために各種オルガネラマーカーにより免疫染色したところ、Rab22は初期エンドソームおよび微小管に局在する事を明らかとした。また、RIN2、RIN3とRab22、Rab31との共発現によりRab22、Rab31が局在している小胞が巨大化する事、さらにこの巨大化がRIN2、RIN3のGEF活性に依存的であることも同時に見出しだ。またTime lapse imagingによりRIN3とRab22、31が細胞内でダイナミックに動くことを見出した。 以上の結果より、RIN2、RIN3がRab5のみならずRab22、Rab31のGEFとしても機能することで複雑なエンドサイトーシスを巧みに調節している可能性が示された。
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