研究課題/領域番号 |
18790064
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
熊谷 剛 北里大学, 薬学部, 助教 (30365184)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 脂質 / シグナル伝達 / ストレス / 酸化ストレス / スフィンゴ脂質 |
研究概要 |
本年度は、以下の二点について、解析を行った。 1親電子性物質によるASMasm発現誘導に関与する転写因子の同定 前年度の研究より、親電子性物質によるASMaseの発現誘導に、これまで発現制御の報告がないシス配列(CRE1)が関与することを明らかにした。CRE1は、様々な抗酸化酵素や解毒代謝酵素の発現を制御している転写因子Nrf2(NF-E2 related factor 2)の結合配列と類似していたことから、Nrf2の関与について検討した。その結果、細胞にNrf2を強制発現することにより、親電子性物質によるASMaseの発現誘導は充進し、逆にsiRNAを用いてNrf2の発現を抑制することにより、ASMaseの発現は抑制された。さらにNrf2が直接CRE1に結合するのかをEMSAにより検討した結果、実際にNrf2がCRE1に結合することが証明された。以上の結果から、親電子性物質によるASMaseの発現誘導にはNrf2のCRE1への結合が関与していることが明らかとなった。これまでNrf2が、ASMaseのような脂質代謝酵素の発現を制御しているとの報告はなく、本研究で得られた成果はNrf2の新規の機能として非常に興味深い発見と考えられる。 2.発現誘導されるASMaseの生理的意義の解明 発現誘導されたASMaseは、脂質メディエーターであるセラミドを生成し、種々の細胞応答を引き起こすことが予想される。そこで発現誘導されるASMaseの生理的意義を明らかにするために、ASMase特異的阻害剤およびsiRNAを用いた解析により、親電子性物質による細胞死誘導に与える影響について検討した。その結果、阻害剤およびsiRNA処理は、親電子性物質により誘導される細胞死を部分的に抑制した。さらに細胞死への詳細な解析を行ったところ、細胞死の中でも特にアポトーシスを抑制することが示された。
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