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生体防御におけるアディポネクチンの生理的意義およびそのメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790067
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

谷岡 利裕  昭和大学, 薬学部, 助教 (80360585)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードアディポネクチン / マクロファージ / 破骨細胞分化 / 転写因子 / GeneChip / 遺伝子発現制御 / 生体防御 / 抗炎症 / IL-12 p40 / c-jun N-terminal kinase / AP-1 / IL-23 p19 / 免疫応答
研究概要

マクロファージあるいは破骨細胞分化におけるアディポネクチンの機能解析を行った。まず、マウス骨髄細胞の破骨細胞分化の系を用いて、精製したヒト血清由来の各種アディポネクチンの効果を検討した。その結果、1ng/ml HMWアディポネクチンで十分破骨細胞分化抑制効果を示すこと、また、5ng/mlの濃度にするとTrimerアディポネクチンでも抑制効果があることを見出した。一方、Hexamarあるはグロブラーアディポネクチンでは分化抑制効果は認められなかった。
次に、阻害作用はどの時期に起こるのかを様々な条件で検討した結果、分化抑制作用はアディポネクチン刺激3時間のみで十分なことが明らかになった。すなわち、アディポネクチンによる破骨細胞分化抑制作用はアディポネクチン刺激初期に起こる細胞内変化が重要であることが考えられた。また、破骨細胞分化のマスター転写因子であるNFATc1あるいは破骨細胞分化を抑制する分子として知られるIFN-βの発現変動を検討した。その結果、アディポネクチン刺激によりNFATc1の遺伝子発現の抑制、核内移行の抑制が認められた。一方で、IFN-β発現はアディポネクチン刺激後顕著に増加することを見出した。さらに、髄由来マクロファージをHMW型アディポネクチン単独、RANKL単独、HMW型アディポネクチン+RANKL刺激3時間後の遺伝子発現変化をGeneChip法にて検討した。その結果、IL-1、IL-6、TNFαなどのサイトカインやMIP-1α、CXCL9などのケモカイン、COX-2、mPGES-1などの炎症に関わる遺伝子群がアディポネクチン刺激により顕著に減少していることを見出した。現在、マクロファージにおけるアディポネクチン機能に関わる候補遺伝子あるいは破骨細胞分化抑制作用を有する新規遺伝子の同定および機能解析を行っている。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] A novel enzyme-linked immunosorbent assay specific for high-molecular-weight adiponectin.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakano, Y et al.
    • 雑誌名

      Journal of Lipid Research 47

      ページ: 1572-1582

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Angiotensin III increases adiponectin secretion via AT2 receptor2007

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro, Tanioka
    • 学会等名
      第80回日本生化学/第30回日本分子生物学会年会大会合同大会 (BMB2007)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2007-12-13
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] HMWアディポネクチンによる破骨細胞分化阻害2007

    • 著者名/発表者名
      Arakawa, Atsushi
    • 学会等名
      第80回日本生化学/第30回日本分子生物学会年会大会合同大会 (BMB2007)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2007-12-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Angiotensin III によるAdiponectin分泌制御機構2007

    • 著者名/発表者名
      谷岡 利裕
    • 学会等名
      第51回 日本藥学会関東支部大会
    • 発表場所
      星薬科大学(東京)
    • 年月日
      2007-10-06
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] HMWアディポネクチンによる破骨細胞分化阻害2007

    • 著者名/発表者名
      荒川 敦
    • 学会等名
      第51回 日本藥学会関東支部大会
    • 発表場所
      星薬科大学(東京)
    • 年月日
      2007-10-06
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] High-molecular weight (HMW) adiponectin and hexmaer adiponectin, but globular adiponection, suppress differentiation of bone marrow macrophage into osteoclast2007

    • 著者名/発表者名
      Yasuko, Nakano
    • 学会等名
      16th International symposium on molecular cell bilolgy of macrophages
    • 発表場所
      GRANSHIP(靜岡)
    • 年月日
      2007-05-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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