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メディカルハーブ、ノコギリヤシ果実抽出液の排尿障害改善作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18790179
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関静岡県立大学

研究代表者

隠岐 知美  静岡県立大, 薬学部, 助手 (50405148)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードノコギリヤシ果実抽出液 / 前立腺肥大症 / 下部尿路受容体 / 前立腺 / 膀胱
研究概要

ノコギリヤシ果実抽出液(SPE)は、ヨーロッパでは前立腺肥大症(BPH)治療薬として有効性が認められているがその科学的裏付けは殆ど検証されていない。本研究では、SPEの下部尿路受容体結合活性の検討・活性成分の単離、並びにBPHモデル動物におけるin vivoでの検討を行った。In vitroにおいてSPEは排尿障害治療薬の作用部位となるラット前立腺α1受容体、膀胱ムスカリン性及び1,4-DHP系Ca結抗薬受容体に対し結合活性が認められた。一方、膀胱P2X受容体に対し結合活性を示さなかった。また、SPEの受容体結合活性成分は、主に脂肪酸類を多く含むn-ヘキサン及びジェチルェーテル可溶性画分に含まれることが明らかとなった。さらに、SPEはヒト前立腺α1受容体並びに膀胱及び前立腺ムスカリン性受容体に対しても結合活性を示し、SPEは臨床においてこれら受容体を介して排尿障害改善作用の発現に寄与すると考えられた。ラットにテストステロン(T)4週間皮下投与により前立腺重量は約2倍に増加した。このT投与ラット前立腺においてα1受容体数の増加が示された。またSPE(6、60mg/kg)とTを4週間反復投与したラット前立腺重量は、T単独投与ラットの場合と有意な差はなかった。次にTとSPEの両投与ラットの前立腺α1受容体数は、SPE6mg/kg投与群ではT無投与群に比べ有意に(45%)増加したものの、T単独投与群のそれ(62%)と比べ増加率の減少が認められた。さらに、Tと高用量(60mg/kg)SPE投与群において前立腺α1受容体数の有意な増加が見られなかったことから、SPEの反復投与はT投与によるラット前立腺α1受容体の増加を抑制する可能性が示唆された。本研究より、臨床用量のSPEは下部尿路受容体への直接作用による前立腺肥大の機能的閉塞の解除や頻尿症状の改善などの薬理作用を有する可能性が提示された。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Muscarinic and alphal-adrenergic receptor binding characteristics of saw palmetto extract in rat lower urinary tract2007

    • 著者名/発表者名
      Suzuki M., Oki T., Sugiyama T., Umegaki K., Uchida S., Yamada S.
    • 雑誌名

      Urology (in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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