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転写因子IRF-3による抗原特異的メモリーT細胞維持の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 18790332
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関秋田大学

研究代表者

佐藤 卓  秋田大学, 医学部, 助教 (40375259)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード免疫学 / 細胞・組織 / 生体分子 / ウイルス / シダナル伝達 / シグナル伝達
研究概要

平成18年度の研究結果をふまえ、平成19年度の研究では、IRF-3^<-/->マウスに認められる、メモリーCD8T細胞の維持障害メカニズムの解明を試みた。生体内におけるメモリーCD8T細胞プールの維持には、IL15が必須であることが知られている。そこで、平成18年度の研究同様、CFSE標識したメモリ一CD8T細胞を、野生型マウス、IRF-3^<-/->マウス及びIL15^<-/->マウスにそれぞれ同時に移入し、その40日後に各マウス間でその分裂パターンを比較した。その結果、これまでの結果同様、メモリーT細胞は野生型マウスの生体内では分裂を伴いながら長期間維持され、IRF-3^<-/->マウスでは細胞そのものが全く検出されなかった。他方、IL-15^<-/->マウスに移入されたメモリ一T細胞は、検出はされるものの、その分裂が著しく低下していた。このように、同一のメモリーCD8T細胞が、各々のマウスで異なる挙動を示すことから、IRF-3^<-/->マウスに認められるメモリーCD8T細胞の維持障害は、単にIL15の生産、機能障害などによるものではないと考えられた。その他の可能性として、本実験系のような養子移入実験では、非特異的な移入細胞の排除が懸念される。この点を確認するため、未処置野生型マウスの全脾細胞をIRF-3^<-/->マウスに移入し、移入細胞がレシピエントの生体内から消失するキネティクスを、末梢血中の移入細胞の割合を観察することで解析した。驚くべきことに、野生型マウス由来脾細胞は、野生型マウスに移入した場合に比べ、IRF-3^<-/->マウスでは速やかに血液中から消失した。この現象は、IRF-3^<-/->マウスの脾細胞を野生型マウスに移入しても同様に観察された。本研究に用いたIRF-3^<-/->マウスは、B6マウスへの退交配を完了しており、少なくともマウスのバックグラウンド(MHCハプロタイプ)の違いによるものではないと考えられるが、このような現象をもたらす詳細な要因は不明である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Essential roles of DC-derived IL-15 as a mediator of inflammatory responses in vivo.2006

    • 著者名/発表者名
      Ohteki, T.
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Medicine 203(10)

      ページ: 2329-2338

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Interleukin 15-dependent crosstalk between conventional and plasmacytoid dendritic cells is essential for CpG-induced immune activation.2006

    • 著者名/発表者名
      Kuwajima, S.
    • 雑誌名

      Nature Immunology 7(7)

      ページ: 740-746

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 消化管免疫24.生体防御におけるIELおよび腸管DCの機能.2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 卓
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 別冊 消化器疾患states of arts I.消化管(食道・胃) 3

      ページ: 89-92

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 樹状細胞のサイトカインを介する生体防御機構.2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 卓
    • 雑誌名

      臨床免疫 45(2)

      ページ: 192-196

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.med.akita-u.ac.jp/~kisei/Default.html

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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