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新たな遺伝子タイピング法の開発と院内感染対策への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18790372
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

古谷 大輔  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50404728)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード院内感染対策 / MRSA / PFGE法 / VNTR / AP-PCR法 / VNTR法
研究概要

院内感染対策として,MRSAを型別し,感染源や感染経路を把握することが重要な課題となっている。本研究では,遺伝子タイピングのgold standardであるPFGE法と,迅速な遺伝子タイピング法として汎用されているAP-PCR法に加え,複数のVNTRを同時に検出するmultiple-locus VNTR analysis(MLVA)を行い,MRSAの遺伝子タイピングにおける有用性を比較検討した。その結果,各種遺伝子タイピング法の単独での解析能を比較すると,AP-PCR法とMLVAがそれぞれ24,28パターンであったのに対し,PFGE法は36パターンと最も優れていた。しかし,PFGE法は解析に約5日間を要するため,院内感染対策上迅速性が求められる場合には,他法との組み合わせが必要と考えられた。組み合わせる数を増やすと解析能は当然高まるが,費用等を考えると実務上は2法が望ましい。そこで,AP-PCR法とMLVAの特性を総合的に比較評価したところ,AP-PCR法は再現性に乏しく結果の解釈が難しいという面で劣っていた。院内感染対策上,PFGE法と迅速遺伝子タイピング法のいずれかを組み合わせるとすると,MLVAが現段階では最適と考えられた。今回MLVAで用いた5領域7遺伝子に加え,VNTRを有するcna,coa,fnBP,pls遺伝子やsas遺伝子を併用することで,さらなる解析能の向上が期待される。また,VNTRを有する遺伝子は他の菌種においてもみられるため,バンコマイシン耐性腸球菌や多剤耐性緑膿菌なども含め,多くの菌株の解析にも応用可能と考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 新たな遺伝子タイピング法の開発と院内感染対策への応用2008

    • 著者名/発表者名
      古谷 大輔
    • 雑誌名

      日本臨床検査自動化学会会誌 33

      ページ: 115-120

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Light Cyierを用いたリアルタイムRT-PCR法によるノロウィルス院内検査の有用性2008

    • 著者名/発表者名
      細野 雪江
    • 学会等名
      第23回日本環境感染学会総会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2008-02-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Light Cyclerを用いたリアルタイムRT-PCR法によるノロウイルス検出の有用性2007

    • 著者名/発表者名
      古谷 大輔
    • 学会等名
      第54回日本臨床検査医学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-11-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 新たな遺伝子タイピング法の開発と院内感染対策への応用2007

    • 著者名/発表者名
      古谷 大輔
    • 学会等名
      第39回日本臨床検査自動化学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-09-26
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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