• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

卵巣癌に特異的に発現する蛋白の発現調節解析と悪性化・予後への作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790377
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関金沢大学

研究代表者

東 朋美  金沢大学, 医学系研究科, 助教 (20293342)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードLTBP-1L / SNP / 卵巣癌 / 術後生存率 / RNAi干渉 / TGF-b1 / 一塩基多型 / 転写活性 / TGF-β1 / 予後
研究概要

卵巣癌は近年増加しているが,リスクファクターとなる生活習慣や環境要因が特定されず,早期発見も難しいため悪性化しやすい癌として知られる。代表者らは卵巣癌で高発現しているLTBP-1L(Latent TGF-β Binding Protein-1L)に着目して解析を進めてきた(Higashi T, et. al.2001)。昨年度までに,LTBP-1L遺伝子のプロモーター配列上に新規の一塩基多型(SNP)を発見し,遺伝子型が転写因子Sp1との結合力に影響し,LTBP-1L蛋白の発現量に有意な差が生じること,さらに特定のSNPの存在が癌症例の術後生存率の低下と相関することを明らかにした(Higashi T, et. al.2006)。本年度は癌細胞で発現したLTBP-1L蛋白の役割と作用機序を明らかにするために, まず卵巣癌培養細胞株JHOM-1において, RNA干渉によるLTBP-1Lの発現抑制を試みた。LTBP-1LのsiRNAを3種類設計し,種々の導入条件をリポフェクション法により検討した結果,LTBP-1L mRNA発現を90%抑制する条件を見い出した。そしてWST-1を用いたアッセイにより,LTBP-1L遺伝子の発現を抑制すると,細胞増殖と生存能が減少することがわかった。したがって,癌細胞で高発現しているLTBP-1Lは,細胞増殖能の活性化を通じて,癌の悪性化に寄与している可能性が示唆された。そこで次にLTBP-1L cDNAの全長を含む4287bpをpIRESneo3ベクター(clontech)に組み込み,細胞でLTBP-1Lを強制発現させるための発現ベクターを構築した。今後この発現ベクターを用いた強制発現実験とRNAi干渉による発現抑制実験により,LTBP-1L機能解析を進めていく必要がある。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Purpurin expression in the zebrafish retina during early development and after optic nerve lesion in adults2007

    • 著者名/発表者名
      Tanaka M, Higashi T, et. al.
    • 雑誌名

      Brain Research 1153

      ページ: 34-42

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Novel Functional Single Nucleotide Polymorphisms in the Latent TGF-β Binding Protein1-L(LTBP-1L) Promoter. Effect on LTBP-1L expression level and possible prognostic significance in Ovarian Cancer.2006

    • 著者名/発表者名
      Higashi T, Kyo S, Inoue, M, Tanii H, Saijoh K
    • 雑誌名

      Journal of Molecular Diagnostics 8巻3号

      ページ: 342-350

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Ecophysiological analysis of halophilic bacteria in bioaerosol2007

    • 著者名/発表者名
      Maki T, Higashi T, et. al.
    • 学会等名
      14th Asian Symposium on Ecotechnology
    • 発表場所
      韓国
    • 年月日
      2007-10-05
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [産業財産権] 遺伝子多型およびその用途2007

    • 発明者名
      東 朋美, 西條清史, 京 哲, 井上 正樹
    • 権利者名
      国立大学法人金沢大学
    • 出願年月日
      2007-01-27
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi