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遺伝的・免疫学的なマラリアへの適応メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18790393
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関東京大学

研究代表者

清水 華  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80401032)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードマラリア / インドネシア / 耐性 / 人類生態学
研究概要

インドネシア・スンバの血縁集団において、マラリア症状を有さないにもかかわらず、血中にマラリア原虫が検出される不顕性マラリアの存在がこれまでの研究から明らかになってきた。また、real-time PCR法により熱帯熱マラリア原虫(P.falciparum)と三日熱マラリア原虫(P.vivax)を定量した結果、2種の原虫の共感染(co-infection)が27%みつかった。興味深いことに、P.vivaxの原虫量は、共感染の場合において単感染と比べ有意に多い結果となった。2種のマラリア原虫が共感染している状態で、宿主の免疫バランスが変化していることが示唆された。また、この不顕性のマラリア感染において、原虫を体内に保持する者は保持しない者に比べ、有意に血中のサイトカインIL-10(Interleukin-10)が高濃度に検出された。マラリア発症時に高値を示すサイトカインTNF-αおよびIFN-γの上昇は不顕性マラリア感染においては認められなかった。これらの結果から、IL-10がマラリア発症の抑制に寄与している可能性が示唆された。またヘルパーT細胞のTh1/Th2バランスがマラリアとの共存に重要である可能性が示唆された。
一方、同対象集団において、内婚習慣による特有の親族関係が、淘汰を受けた遺伝形質の維持および生存に寄与し得るのかについて検証するため、家系調査と平行し、再生産、出生、生存率、両親の血縁関係に関する詳細な情報収集を現地調査により遂行した。血縁が淘汰と生存に及ぼす影響について検証をおこなっていく予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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