研究課題/領域番号 |
18790408
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
池田 行宏 近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (20368294)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 踵骨超音波指標 / SOS / BUA / 腰椎BMD / 骨粗鬆症 / 骨折 / 感度 / 特異度 / 最大骨量 / BMD / コホート研究 |
研究概要 |
<対象と方法>日本国内にある3市町(福島県西会津町、香川県さぬき市、沖縄県宮古島市)において、平成11年に実施された調査を受診した成人女性1588人のうち平成14年度フォローアップ調査を受診している1173人を対象に、腰椎及び大腿骨頸部の骨密度測定、超音波による踵骨骨量測定、身長・体重測定、問診による骨代謝に影響する既往歴や薬剤の服用歴、運動歴、乳製品の摂取等の食習慣や運動習慣などを一定の様式により保健師が聴取。食品摂取頻度調査票によるカルシウム摂取量調査を行った。骨折の判定はMcCloskey-Kanisの椎体変形判定法による診断基準により行った。調査データに欠損のない対象者のうち、骨代謝に影響する既往歴や薬剤の服用歴がなく、ベースライン時45歳以上の閉経者200人を対象に腰椎BMD、踵骨超音波指標(SOS,BUA)による骨折の予測を行った。腰椎BMDはWHOの骨粗鬆症判定基準である若年成人者平均-2.5SD未満を、踵骨SOS、BUAの判定基準は我々が以前に論文化しており、SOSは若年成人者平均-1.58SD未満を、BUAは若年成人者平均-1.51SD未満を骨粗鬆症とし、ベースライン時に骨粗鬆症と判定されるものがフォローアップ時の骨折をどの程度予測するかを検定した。 <結果>腰椎BMDによる骨折予測では感度0.391、特異度0.638。踵骨SOSでは感度0.652、特異度0.627。踵骨BUAでは感度0.696、特異度0.554でSOS、BUAとも腰椎BMDよりも骨折予測成績が優秀であった。またベースライン時に腰椎BMDで骨粗鬆症と診断された者がフォローアップ時に骨折するオッズ比は1.12。それに対しSOSでは同様に2.76、BUAでは2.53と踵骨超音波指標は将来の骨折予測に有用であることが判明した。
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