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ポリ臭素化ジフェニルエーテルによる母乳および食品の汚染実態の解明およびリスク評価

研究課題

研究課題/領域番号 18790414
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

阿久津 和彦  大阪府立公衆衛生研究所, 食品医薬品部, 研究員 (00311481)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード臭素系難燃剤 / ポリ臭素化ジフェニルエーテル / PBDEs / 母乳汚染 / 難燃剤 / 蓄積性 / 食品汚染 / 植物油
研究概要

本年度は,2001年から2006年に掛けて大阪府下で採取した初産婦の母乳試料(各年13〜31名のプール試料)を分析して,難燃剤ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDEs)汚染の解析を行った。その結果,PBDEs濃度(脂肪重量べース)は各年1〜2ng/g前後で概ね横ばい状態で推移した。また,これまでの報告と同様に,母乳中ではペンタBDE関連成分,すなわち,2,2',4,4'-テトラブロモジフェニルエーテル(BDE-47),2,2',4,4',5,5'-ヘキサブロモジフェニルエーテル(BDE-153),2,2',4,4',6-ペンタブロモジフェニルエーテル(BDE-100),2,2',4,4',5-ペンタブロモジフェニルエーテル(BDE-99)等の3〜6臭素化物が主要な残留異性体であり,各異性体の濃度および組成の変動に明確な傾向は認められなかった。蓄積性の高いペンタBDEの製造および使用については,現在,国内外の関連メーカーが自主規制を実施していることから,今後,母乳中のペンタBDE関連成分の濃度は徐々に低下するものと予想される。なお,体重5kgの乳児が1日あたり800gの母乳を摂取すると仮定すると,今回の分析結果から,哺乳による乳児のペンタBDE関連成分の推定摂取量は合計で約20ng/kg/日と試算された。この値は,ペンタBDEの工業原体の参照用量(RfD)と比較して十分に小さく,我が国では哺乳経由のPBDEs摂取による健康影響上のリスクは小さいことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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