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大阪府内におけるヒト免疫不全ウイルスの分子疫学的調査

研究課題

研究課題/領域番号 18790416
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

小島 洋子  大阪府立公衆衛生研究所, 感染症部, 主任研究員 (70291218)

研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードHIV / 遣伝子解析 / 疫学 / リスク / 新規感染者 / 遺伝子解析 / 感染初期
研究概要

2007年に大阪府内の性病科,泌尿器科,婦人科を定点として,HIV感染に対してリスクが高い行動をとっていると思われる者の検体1966件についてHIVの抗体検査を行った。その結果23件(1.17%)で陽性を確認した。陽性のものについて感染者の血清よりRNAを抽出後,RT-PCRを行い,HIVのenv-C2V3領域とpol領域を増幅し,その後シークエンシングを行った。その結果,日本人男性15例と外国人男性1例はサブタイプBであり,日本人女性1例はサブタイプCであることが分かった。
系統樹解析の結果,2007年に検出された陽性検体は2006年以前の検体と非常に近縁で由来が同じであると考えられるケースが存在した。しかし,流行拡大がおこっているウイルスに共通した遺伝的特徴を見いだす事はできなかった。
pol領域について解析すると逆転写酵素阻害剤の薬剤耐性関連変異箇所である215番目にT215Cをもつものが存在した。T215Y/Fのリバータントと考えられるT215Xは近年増加傾向にあり,当研究所でも2006年から2007年に行われた確認検査で陽性が判明した5名およびフォローアップを行っている薬剤未治療者2名にも認められ,env-C2V3領域,pol領域においてもほぼ同じところにクラスタリングされた例がある。
20歳代から40歳代の日本人男性において,HIVの流行はゲイコミュニティーにおいて拡大しており,感染初期で発見されるケースも増えてきている。また,感染初期でみつかった検体のウイルスは遺伝的にみて由来の異なったものであり,HIVの感染拡大は調査地域内に複数存在すると思われるコミュニティーそれぞれでおこっているものと考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Recent Diversity of HIV-1 in Individuals who visited STI-related clinics in Osaka,Japan2008

    • 著者名/発表者名
      YOKO KOJIMA, TAKUYA KAWAHATA, HARUYOMORI, ISAO OISHI;TORU OTAKE
    • 雑誌名

      Journal of Infection and Chemotherapy 14

      ページ: 51-55

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 当所にてHIV感染を確認した、2例のイムノクロマトグラフィー法陰性の感染初期例2007

    • 著者名/発表者名
      川畑 拓也, 小島 洋子, 森 治代, 大竹 徹, 大國 剛
    • 雑誌名

      感染症学雑誌 81

      ページ: 76-77

    • NAID

      10018570984

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 大阪近隣の未治療新規感染者における薬剤耐性HIV-1の伝播状況2007

    • 著者名/発表者名
      小島 洋子、川畑 拓也、森治 代、大國 剛
    • 学会等名
      第21回日本エイズ学会学術集会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2007-11-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 大阪府内のSTI関連クリニックにおけるHIV感染初;期例2007

    • 著者名/発表者名
      小島 洋子、川畑 拓也、森治 代、大竹 徹、大國 剛
    • 学会等名
      第21回近畿エイズ研究会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-06-09
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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