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ヘルペスウイルスDNAの分子系統解析を応用した出身地域の推定

研究課題

研究課題/領域番号 18790419
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関千葉大学

研究代表者

茂谷 久子  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (10292674)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードヒト単純ヘルペスウイルス1 / HSV-1 DNA / 三叉神経節 / 法医学 / 身元不明死体 / 司法解剖死体 / PCR / 培養 / 分子系統解析
研究概要

法医学における身元不明死体において、死因究明とともに個人識別は重要な鑑定事項である。ウイルスのDNA多型と地域性との間に密接な関係があることから、我々はJCウイルスのゲノム型を身元不明死体の出身地域推定に応用し、現在ではヒト三叉神経節に潜伏する単純ヘルペスウイルス1(HSV-1)に着目している。司法解剖死体120例の左右三叉神経節より抽出したDNAを用いて、HSV-1 DNAの検出を行ったところ全検体の約半数から検出可能であり、分子系統解析においてはゲノム型と出身地域が完全に符号し、この方法による身元不明死体の出身地域推定は可能であることが示唆された。HSV-1 DNAは、ほとんどの検体において両側性に検出されたため、左右側におけるゲノム型の比較、同側における重複感染を検討することとし、司法解剖死体の三叉神経節に潜伏するHSV-1ウイルスの分離を試みた。司法解剖死体3例から左右側の三叉神経節6検体を採取し、検体の約半量についてVero細胞上で静置するEXPLANT法を行った。また、培養2日目の上清を採取し、ウイルスのDNA抽出を行った。さらに、検体の約半量においては、培養を行わずDNA抽出を行った。抽出したDNAについて、安定なRL2領域(147bp)及びVariableなV1領域(666bp)におけるPCR増幅を行った。3例の左右側6検体において、CPE判定は陰性であった。しかし、培養上清から抽出したDNAを用いたPCRの結果は、RL2領域では全て陽性、V1領域では半数において陽性であった。また、検体から直接抽出したDNAを用いたPCRの結果は、RL2領域では1検体を除いて全て陽性、V1領域では2検体において陽性であった。以上の結果から、死後経過時間の経過しているヒト三叉神経節ではHSV-1分離が難しいと推測される。しかし、培養上清からのDNAを用いたPCRの結果を考慮すると、三叉神経節からのHSV-1のDNA断片の遊離、もしくは培養液中に再活性化されたHSV-1の放出などが推測される。従って、今後は検体数を増やして検討していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Detection of Herpes Simplex Virus Type 1 DNA from Bilateral Human Trigeminal Ganglia and Optic Nerves by Polymerase Chain Reaction.2006

    • 著者名/発表者名
      Motani H, Sakurada K, Ikegaya H, Akutsu T, Hayakawa M, Sato Y, Yajima D, Sato K, Kobayashi K, Iwase H
    • 雑誌名

      Journal of Medical Virology 78

      ページ: 1584-1587

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 司法解剖死体のヒト三叉神経節における潜伏HSV-1分離の試み2007

    • 著者名/発表者名
      茂谷久子、門馬祐子、岩瀬博太郎
    • 学会等名
      第22回ヘルペスウイルス研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2007-06-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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