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デジタルイメージングによる画像解剖の法医診断確立への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18790422
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関京都大学

研究代表者

飯野 守男  京都大学, 医学研究科, 助教 (80362466)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード画像解剖 / デジタルイメージング / 死後画像診断 / オートプシーイメージング / 個別識別
研究概要

【研究目的】
近年法医学分野においてオートプシーイメージング(Autopsy imaging, Ai)と呼ばれる画像診断が注目されているが,その多くはCTやMRIといった高価かつ大型の医療機器を用いたものであり,どこの施設でも簡単に導入できるものではない。また,医療機関に設置された診療用の検査機器で法医解剖前の死体を検査することは未だ社会的コンセンサスが得られていない。そこで,我々は安価かつ小型であるポータブルX線装置を法医解剖室に設置し,その有用性を確かめた。
【対象と方法】
2006年10月にX線装置および自動現像機を設置した。法医解剖例全例(115例)の全身の各部位の撮影を行い,ただちに現像した。現像後のフィルムは,デジタル化しデジタルデータとして利用可能な状態とした。
【結果】
以下のことが明らかとなった。
1.身元不明者の解剖前の頭部X線写真を該当人物の生前の歯科X線写真と比較することによって,身元が判明することがある。
2.高度焼損死体や白骨死体で,フィルム上の骨の形態から性別が判定可能となる。
3.高度焼損死体や白骨死体で,フィルム上の骨の長さを計測することにより身長推定が可能となることがある。
4.手術材料など体内異物の存在が明らかになり,個人識別の一助となったり,新たに既往歴が判明したりすることがある。
5.解剖前にあらかじめ死因となりうる疾患や骨折を推測できることがある。
本研究により,法医学分野におけるX線写真撮影が個人識別に非常に有用性が高いことがあらためて確認されるとともに,法医解剖の主たる目的である死因究明にも有用であることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 解剖前のX線写真で消化管異常陰影を認めた2例2008

    • 著者名/発表者名
      矢野好輝, 益田朋典, リチヤード カシンスキー, 飯野守男, 阿比留仁, 玉木敬二
    • 学会等名
      第54回日本法医学会近畿地方会
    • 発表場所
      大津
    • 年月日
      2008-11-10
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 法医解剖における単純X線写真撮影の有用性の検討2008

    • 著者名/発表者名
      飯野守男, 阿比留仁, 鶴山竜昭, 奥野知子, リチャード カシンスキー, 元慶華, 新免奈津子, 玉木敬二
    • 学会等名
      第91次日本法医学会総会
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2008-05-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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