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血管壁石灰化の分子機序-血管平滑筋細胞は骨芽細胞に分化するか?

研究課題

研究課題/領域番号 18790489
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関群馬大学

研究代表者

佐藤 浩子  群馬大学, 医学部, 助教 (50396652)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード循環器 / 発生文化 / 遺伝子 / 発生分化
研究概要

前年度までに、われわれは塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)と、Cbfa1が、血管平滑筋細胞の分化を抑制し、骨分化マーカー遺伝子発現を誘導することを見出した。今年度は血管平滑筋細胞における骨芽細胞分化マーカーの発現機構の詳細を検討することを目的とした。
bFGFによる骨芽細胞分化マーカー発現のシグナル伝達機構を検討するため、各種蛋白阻害剤あるいは抗酸化剤を用いてノーザンブロットを行なった。bFGFによるOPNの遺伝子発現は、MEK1阻害剤PD98059と、抗酸化剤DPIで抑制された。bFGFは血管平滑筋細胞において、過酸化水素を産生した。また、ウェスタンブロットで、bFGFによるERKの活性化は活性酸素の産生を介することが示唆された。以上より、bFGFによる血管平滑筋細胞における骨分化マーカー遺伝子発現機序には、活性酸素の産生ととERKの活性化が重要である可能性が示唆された。Myocardinは、平滑筋分化に重要な分子である。Cbfa1がMyocardinと拮抗し平滑筋分化を抑制するか否かを検討するため、ルシフェラーゼアッセイを行なった。結果、Cbfa1は、Myocardinの平滑筋分化マーカーの遺伝子発現調節を抑制した。Cbfa1遺伝子欠失マウス由来の線維芽細胞では、平滑筋分化マーカーであるSmalpha-actin遺伝子などの発現が増加していた。以上より、Cbfa1はmyocardinと拮抗し、平滑筋分化を抑制する可能性が示唆された。
研究者らは、科学研究費補助金を交付された2年の間に、血管平滑筋細胞において、骨芽細胞への転換が起こりうること、その機序の一つとして、Cbfa1が平滑筋分化に重要な分子と拮抗することを示唆した。
骨粗鬆症例での骨代謝マーカーと血管壁硬化度の相関に関しては今年度中に施行出来なかった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Runx2 represses Myocardin-Mediated differentiation and facilitates osteogenic conversion of vascular smooth muscle cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Toru Tanaka, Hiroko Sato, et. al.
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology. 28

      ページ: 1147-1160

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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