研究課題/領域番号 |
18790491
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30422306)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | KLF5 / 平滑筋細胞 / ステント / LE135 / 循環器・高血圧 / トランスレーショナルリサーチ / 動脈硬化 / 転写調節 |
研究概要 |
血管障害後の血管平滑筋細胞の形質変換に重要な転写因子、核内受容体を中心とした転写ネットワークにさまざまな合成化合物を使用しスクリーニングに中から、薬剤Aを同定し、薬剤Aを冠動脈ステント上に薬剤Aを搭載し、薬剤溶出性ステントを作成し、ブタの冠動脈に留置する血管障害モデルを作成し、新規ステントの効果判定を行った。作成した新規ステントは、新生内膜形成は通常のステントよりも、新生内膜の抑制が認められ、現存のステントの問題点である内皮細胞の障害の結果生じる再内皮化の障害は、本ステントでは、認められず、良好な結果を得た。今後、人への応用を検討しており、搭載薬剤の最適化を行っている。 また、ステント留置における平滑筋細胞への障害および障害後の新生内膜形成においては、留置したステントの金属(合金)の組成が重要な働きをしていることを見出した。現在、ステントの素材として新規金属(合金)を使用した新規ステントの開発を行っており、ブタの冠動脈ステント留置モデルにおいて、良好な結果を得ており、現在、培養細胞において、この新規金属の作用機序の解明を行っている。 KLF5作動薬の血管新生誘導作用に関する検討においては、元来していたLE135をリード化合物として、他の薬剤Bにより、より良好な血管新生効果を得ることができた。現在、化合物Cを用いた薬剤Bの徐放化に成功しており、小型動物の下肢虚血モデルにおいて、良好な血管新生効果を認めた。現在、薬剤Bが血管新生を生じさせる機構について、培養細胞を用いた実験を行っている。
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