研究課題
若手研究(B)
本研究は、マウスおよぶヒトを用いて、オステオポンチン(OPN)と気管支喘息の関係を明らかにするものである。平成18年度においては、主に、マウス喘息モデルにおいては、OVA感作・刺激モデルにおいて、気管支肺胞洗浄液(BALF)中のOPN蛋白濃度の上昇、肺組織中におけるOPNmRNAの発現、および気道中CD11c陽性細胞におけるOPN蛋白の発現を認めた。一方、ヒト検体においても、誘発喀痰中のOPN蛋白濃度は、健常群と比較し喘息群で優位に高値を示した。以上より、気管支喘息においては、OPNの発現が亢進している事が明らかとなった。平成19年度においては、マウスモデルにおいて、OVA刺激前にOPN抗体(M5)を腹腔内投与したところ、BALF中の好酸球数が優位に低下した。このことより、OPNはマウス喘息モデルにおいて、好酸球性炎症の惹起に重要な分子である可能性が示唆された。この結果は、現在論文投稿中である。
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