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ブレオマイシン肺線維症モデルにおける分子標的治療薬の抗線維化効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18790538
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関徳島大学

研究代表者

青野 純典  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (50398004)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード肺線維症 / ブレオマイシンモデル / イマチニブ / AGP / マクロライド / fibrocyte / エリスロマイシン / 抗線維化薬
研究概要

ブレオマイシンモデルマウスに対しimatinibが抗線維化効果を示すことはすでに報告している。さらにブレオマイシン誘発肺線維症モデルに対し、imatinibを前半と後半に分けて投与したところ、前半投与群のみで有意に肺線維化を抑制した。
後半投与群におけるimatinib耐性に関して解析したところ、ブレオマイシン誘発肺線維症モデルにおいて炎症性蛋白である{alpha}1-acid Glycoprotein(AGP)が後半で上昇してくることが分かった。AGPはimatinibとbindingしその作用を抑制することがわかっており、さらにマクロライド(エリスロマイシン、クラリスロマイシン)を添加することによりAGPとマクロライドがbindingしAGPによる耐性を解除することができた。ブレオマイシン誘発肺線維症モデルにおいてimatinib後半投与にマクロライドを併用することにより有意に肺線維化を抑制することができた。さらにIPF患者においてもAGPの上昇が確認されimatinibをIPF患者に応用する際にはマクロライドの併用が推奨されると考えられた。
さらに炎症期と考えれらる前半でのimatinib投与がなぜ強力な抗線維化効果を有するのか検討を行った。近年、骨髄由来の前駆細胞であるfibrocyteが末梢血液中から肺へ遊走されfibroblastとなり線維化に関与するということがさかんにいわれている。このfibrocyteの遊走にimatinibが関与している可能性について着目した。人末梢血液中からfibrocyteを分離しFACSにより解析したところPDGFレセプターの発現が認められた。さらに遊走実験をおこなったところ、PDGF刺激にてfibrocyteの遊走が確認され、imatinib併用によりその遊走は抑制された。続いてブレオマイシン誘発肺線維症モデルにおいてimatinib投与群とPBS投与群をday7にsacrificeし、マウス肺のsinglecell suspensionをFACSにて解析したところ、PBS投与群ではCol-1+CD45+CXCR4+のfibrocyteが著明に認められるのに対し、imatinib群では有意に減少していた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Role 0f {alpha}I-acid Glycoprotein in Therapeutic Antifibrotic Effects of Imatinib Plus Macrolides in Mice2007

    • 著者名/発表者名
      Azuma M, Nishioka Y, Aono Y, Sons S. 他
    • 雑誌名

      Am J Respir Crit Care Med 176(12)

      ページ: 1243-50

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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