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SOCS3による喘息反応の制御

研究課題

研究課題/領域番号 18790539
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関九州大学

研究代表者

福山 聡  九州大学, 大学病院, 助教 (50380530)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードSOCS3 / 気管支端息 / 気管支喘息
研究概要

1. SOCS 3遺伝子導入によるin vivo喘息反応の抑制効果
T細胞選択的SOCS3 KOマウスではTh2分化と喘息反応が減弱しており、SOCS3(+/-)マウスのT細胞を野生型マウスに移入することによっても喘息反応が抑制されていた。卵白アルブミン(OVA)特異的T細胞受容体Tg(DO11,10)マウスおよびSOCS3(+/-)xD011,10マウス脾細胞からのCD4T細胞からOVA特異的Th2細胞を誘導し、そのTh2細胞を野生型マウスに移入後、OVAを曝露してもSOCS3(+/-)での喘息反応が抑制されていた。
2. Conditional(Mx-Cre)SOCS3-KOマウスの解析
骨髄由来種々の細胞でのSOCS3の影響を解析するため、骨髄・脾・肝・胸腺でSOCS3が欠損するSOCS3/Mx-Creマウスを作製し解析すると喘息反応が抑制されていた。更に、SOCS3のT細胞以外への影響を検討するため骨髄から好酸球や肥満細胞を分離培養した。しかしながら、好酸球をIL-5で刺激後の反応、肥満細胞をIL-3あるいは抗原で刺激した後の反応に野生型との差はみられなかった。
3. T細胞特異的SOCS3ノックアウトマウスの解析
OVAで感作曝露した喘息モデルのみならず、Leishmania感染症でもKOマウスでの反応が減弱していた。また、in vitroでのSOCS3欠損CD4陽性T細胞からのIL-10, TGFbeta産生が亢進していた。これは、SOCS3が欠損することによりSTAT3の活性化がより強くなりIL-10やTGFbetaの産生亢進つまりはTh3への分化が誘導されているためと考えられた。
以上の結果から、SOCS3はT細胞を介して喘息反応を制御していると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Loss of Suppressor of Cytokine Signaling 1 in Helper T Cells Lells Leads to Defective Th17 Differentiation by Enhancing Antagonistic Effects of IFN-{gamma} on STAT3 and Smads2008

    • 著者名/発表者名
      Kentaro, Tanaka, et. al.
    • 雑誌名

      Joumal of Immunology 180

      ページ: 3746-56

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] B7-DC induced by IL-13 works as a feedback regulator in the effector phase of allergic asthma2008

    • 著者名/発表者名
      Koichiro, Matsumoto, et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophs Res Commun. 365

      ページ: 170-175

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Endogenous metaloprotease solubilizes IL-13 receptor alpha2 in airway epithelial cells2007

    • 著者名/発表者名
      Mikiko Matsumura, et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophs Res Commun. 360

      ページ: 464-469

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] アレルギーの細胞内情報伝達機構とその制御2007

    • 著者名/発表者名
      福山 聡など
    • 学会等名
      日本環境アレルギー学会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2007-07-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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