研究課題/領域番号 |
18790587
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
金井 数明 千葉大学, 医学部・附属病院, 助教 (10375751)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 軸索興奮性測定 / イオンチャネル / 後天性チャネロパチー / 神経細胞死 / エネルギー代謝不全仮説 / 軸索膜興奮性測定 / 後天性チャネロバチー |
研究概要 |
1.H18年度までに確立されたマウス運動神経軸索の興奮性測定とそれによるイオンチャネル機能変化の測定について、更なる改良を行った。また軸索イオンチャネルタンパク質の免疫染色を用いた評価系の確立を行った。これらの測定系・評価系を用いて、いくつかの実験系における運動神経軸索の生理学的変化についての評価を行った。 細胞表面のガングリオシド欠損を生じる遺伝子改変マウスの軸索膜興奮性の評価を行い、このモデルマウスでNaチャネル機能障害が生じていることを明らかとし、共著の形でGlia誌に公表した。 マウス坐骨神経挫滅モデルを用いた運動神経軸索再生過程での軸索膜興奮性の生理学的評価およびイオンチャネル発現変化の評価を行い、軸索の再生過程でNaチャネル電流が増大すること、これがNaチャネル発現の増加によることを明らかとし、これをそれぞれClinical Neurophysiology誌とMuscle and Nerve誌に公表した。 2.ヒトALS患者で認められる軸索興奮性異常とイオンチャネル障害についてのこれまでの研究成果とあわせ、マウスモデルにおける研究成果の一部を日本臨床神経生理学会学術大会(H20年11月;宇都宮)で教育講演の形で発表を行った。また上記研究成果について第48回日本神経学会(H20年5月;名古屋)にて報告した。また引き続いて各種下位運動ニューロン障害を呈する疾患患者における軸索興奮性異常について報告を行った。 3.ALSモデルマウスであるSOD1変異トランスジェニックマウス(B6.Cg-Tg(SOD1-G93A)1Gur/J)とそのコロニーから生じた野生型に対して、これまで確立された測定系を用いてイオンチャネル機能障害の評価を行った。これらの変化の経時的影響やイオンチャネルタンパク質発現変化との関連などを含めで、現在公表を準備中である。
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