研究課題/領域番号 |
18790602
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大木 宏一 慶應義塾大学, 医学部, 嘱託(非常勤) (10348633)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | hypoxia inducible factor-1 / Musashil / 神経幹細胞 / 低酸素 / 脳虚血 / stroke induced adult neurogenesis / Musashi1 |
研究概要 |
1.脳虚血後の神経幹細胞・前駆細胞のマーカーMusahi-1の観察:一過性中大脳動脈閉塞マウスにおいて、脳室下帯ではMusashi-1/BrdU二重陽性細胞数が脳虚血後より7日後までは増加しその後減少して14日後に元のレベルとなり、脳虚血後での神経幹細胞の増殖を観察し得た。一方梗塞巣周辺にはNestin/BrdU及びMusashi-1が三重陽性となる細胞が出現し、7日後まで増加を続けた。この梗塞巣周辺で増加するMusashi-1陽性細胞は反応性アストロサイトと考えられ、Musashi-1は神経幹細胞・前駆細胞だけではなく反応性アストロサイトのマーカーとしても使用できる可能性が示唆された。双方の細胞でのMusashi-1の機能解析は、脳虚血後の"neurovascularunit"の検討として重要であると考えられる。 2 . Nestin-CreERマウスの解析:低酸素状態への応答のmaster regulatorであるHIF-12の研究を目的に、Cre/LoxP systemによるHIF-1α conditional knock out マウスに対してCreを発現させるNestin-CreERマウスの解析を行った。これはTamoxifen投与により時間・部位特異的にNestin発現細胞(=神経幹・前駆細胞)においてCreを発現させる実験系である。 Tatmoxifen投与3週間後では脳室下帯において、Creを発現したことを示すGFPがGFAP陽性の神経幹細胞やDcx陽性のneuroblastにおいて認められた。また嗅球においても、GFPがNeuN陽性の神経細胞に認められ、脳室下帯の神経幹細胞から分化し嗅球へ遊走しか新生neuronを確認することができた。
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