• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新規AMPK関連キナーゼSNARKの肥満発症への関与

研究課題

研究課題/領域番号 18790630
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター)

研究代表者

土原 一哉  国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 東病院臨床開発センター・がん治療開発部, 室長 (00415514)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード生活習慣病 / 肥満 / SNARK / 発がん / 糖尿病 / 脂質 / 栄養学 / AMPK / 疾患モデル動物
研究概要

肥満とそれに伴う疾患の対策は医療福祉・経済の両面において喫緊の課題である。AMPKおよび関連キナーゼ群はエネルギーバランスの恒常性保持に関与することから肥満、糖尿病との関連が注目されてきたが,新規AMPK関連キナーゼSNARKの生理機能には未知な点が多かった。本研究では遺伝子欠失マウスを用いSNARKの高次機能を明らかとし,疾患モデルとしての可能性を探索した。Snarkヘテロ接合体変異マウスでは加齢もしくは高脂肪食投与によって顕著となる肥満を示した。肥満に伴ってこれらのマウスでは高脂血症,脂肪肝,耐糖能異常など,ヒトのメタボリックシンドロームに類似した症状が観察された。変異マウスの摂餌量は野生型と変わらず,一方で酸素消費量の減少,基礎体温の低下があったことから,肥満の原因は過食ではなく,エネルギー消費の減少にあると推測された。また体温の低下は明らかな肥満を示す月齢以前より認められ,若年時からのエネルギー消費の減少が成熟後の肥満の発症母地になると考えられた。さらに,運動などエネルギー消費を亢進させることにより変異型に見られる肥満は予防できることも明らかとなった。変異マウスに認められる表現形は加齢,過食等の生活習慣により引き起こされるヒトのメタボリックシンドロームに極めて類似しており,Snarkヘテロ接合体変異マウスがヒトの生活習慣病の病態研究,治療開発のための優れた動物モデルになることが期待された。加えて,肥満を呈する変異マウスでは化学発がん剤による大腸腫瘍の発症リスクが増加していることも示され,代謝異常と発がんの分子機構を解明するためにも有用であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Susoeptibility of Snark-deficient mice to azoxymethane-induced colorectal tumorigenesis and the formation of aberrant crypt foci2008

    • 著者名/発表者名
      Tsuchohara K, ほか
    • 雑誌名

      Cancer Science 99

      ページ: 677-682

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] AMPKファミリーによる細胞内エネルギー監視機構とがん化への関与2007

    • 著者名/発表者名
      土原 一哉, ほか
    • 雑誌名

      放射線生物学研究 42

      ページ: 428-443

    • NAID

      40015788850

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Snark欠損マウスにおける成熟後肥満の発症2007

    • 著者名/発表者名
      土原 一哉, ほか
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2007-12-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.ncc.go.jp/jp/ncce/rcio/itd/cpp/index.html

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi