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接着分子による骨髄腫細胞の増殖、分化制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790652
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

安見 正人  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員 (10403065)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード骨髄腫 / N-Cadherin / 薬剤耐性 / 多発性骨髄腫 / 接着因子 / 骨髄微小環境 / N-cadherin
研究概要

骨髄腫培養細胞株を用いてRT-PCR法およびウエスタンブロット法によりN-Cadherinの発現を確認した。12細胞株中8細胞株にてN-Cadherinの発現を認めた。N-Cadherinと細胞内において複合体を形成するα-Catenin,β-CateninもN-Cadherin陽性培養細胞株すべてに発現を認めた。抗N-Cadhrin抗体および抗β-Catenin抗体を用いた免疫沈降法にてα-Catenin,β-CateninおよびN-Cadhrin,α-Cateninはそれぞれ共免沈された。臨床検体を用いて抗light chain抗体および抗N-Cadherin抗体による免疫染色により骨髄腫細胞でのN-Cadherinの発現を確認した。9症例すべてにおいてN-Cadherinの発現を認めた。骨髄腫培養細胞株を用いN-Cadherin細胞外領域キメラタンパク質(N-Cadherin-Fc)をコートしたディシュ上での接着実験を行った。骨髄腫培養細胞株とN-Cadherin-Fcとの接着は時間およびN-Cadherin-Fc量依存性に増加し、またこの接着はN-Cadherin細胞外領域を認識する阻害抗体、およびEGTA存在下にて阻害された。これらの結果から骨髄腫細胞には機能的なN-Cadherin-Catenin複合体が発現していることが示唆された。次にN-Cadherinの細胞接着による薬剤耐性を検討したMelphalall(30μM),Doxorubicine(1μM)存在下にて48時間培養後、PI染色を行った。浮遊培養ではそれぞれ70%,40%の細胞がPI陽性であったのに対し、N-Cadherin-Fcをコートしたディシュ上で24時間培養後薬剤を加えた群ではPI陽性細胞はそれぞれ5%,10%と低下を認めた。以上の結果からN-Cadherinによる細胞接着が骨髄腫の薬剤耐性に関与し耐性克服への分子標的となる可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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