• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

一塩基多型を用いた自閉性障害の分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18790729
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

藤岡 弘季  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 後期研究医 (70382083)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード自閉症 / ビオプテリン / SNPs
研究概要

平成18年度;CARSにて自閉症と診断された患者のうち,文書にて本人もしくは家族から同意を得られた患者について解析を行った。まず,血中セロトニン値とビオプテリン値を計測し,次に,ビオプテリン合成の律速酵素であるGTPサイクロヒドロラーゼIについてその遺伝子であるGCH1の解析を行った。遺伝子解析は患者有核細胞より抽出したゲノムDNAを用いて行った。GCH1遺伝子の各エクソン周辺のイントロンにプライマーを設定し,poly chain reaction 法を用いて増幅した。増幅した遺伝子断片をダイレクトシークエンス法にてその塩基配列を決定し,遺伝子変異の有無について検討した。
遺伝子情報の取り扱いについては,ガイドラインに即し,大阪市立大学大学院医学研究科倫理委員会の承認を得て行った。
平成18年度に解析を行った患者は5人で,古典的自閉症2例,PDD-NOS2例,アスペルガー障害1例であった。全症例で自閉症の家族歴は認められず,頭部MRI検査,脳波検査,アミノ酸分析で異常は認めなかった。古典的自閉症の1例では家族の希望もあり染色体検査を行ったがfragile X症候群は認めなかった。
血中セロトニン値は全例で正常値であった。血漿プテリジン分析において,血漿ネオプテリン値は13.75±357nM,血漿ビオプテリン値は12.05±4.57nMと平均値はいずれも正常範囲であったが,血漿ビオプテリン値では5.37nM,8.84nMと低値を認めた症例もあった。全症例についてGCH1遺伝子の解析を行ったが解析を行った範囲で変異は認められなかった。
平成19年度には,Dopa-responsive Dystonia患者におけるビオプテリン測定もおこなった。
その結果,髄液中ネオプテリン値とビオプテリン値は低下しており,血漿中ネオプテリン値も低下していた。
何人かは病初期には正常であったが,その後低下しており,病態生理の解明にはさらなる研究が必要と考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Biopterin in the acute phase of hypoxia-ischmia in a neonatal pig model2008

    • 著者名/発表者名
      Fujioka, H, et. al.
    • 雑誌名

      Brain Dev 30

      ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dope-responsive dystonia (Segawa disease)-like disease accompanied by mental retardation: a case report2007

    • 著者名/発表者名
      Nagata, E, Fujiioka, H, et. al.
    • 雑誌名

      Mov Disord 22(B)

      ページ: 1202-3

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Sibling Case of DOPA Responsive Dystonia and Autism2007

    • 著者名/発表者名
      Fujioka, H, et. al.
    • 雑誌名

      Pteridines 18

      ページ: 39-39

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi