研究課題/領域番号 |
18790757
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
金井 雅代 山形大学, 医学部, 医員 (50400552)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 新生児高ビリルビン血症 / OATP2 / MRP1 |
研究概要 |
本研究の目的は日本人に多い重篤な新生児高ビリルビン血症の遺伝的背景を解明することである。以前から我々はUDP-glucuronosyltransferase(B-UGT)の遺伝子変異(多型)と新生児黄疸の関係について検討してきた。本研究ではビリルビン輸送に主眼をおいて研究を進めている。 研究精度を上げるため、前年度と同様に高ビリルビン血症症例の遺伝子の収集を継続するとともに、今年度はビリルビン輸送に重要な役割をもつ担体であるOrganicaniontransporter (OATP,SLC21A6)の多型と新生児高ビリルビン血症の発症および重症度との関連を検索するためにDenaturingHighPerformanceLiquidChromatography(DHPLC)を用いた多型検出の実験系を確立した。我々の確立した実験系の結果と他の方法で行なわれた以前の解析結果とで日本人における既知のA388G、G455A、T521C、G721Aの頻度に有為な差はなかった。現在、正常日本人の遺伝子解析を修了し、重篤な新生児高ビリルビン血症を呈した症例の解析を行い、発症および重症度との関連性を検討している。加えて新たな多型A452Gも検出されたことから、この変異についてもビリルビン代謝への影響を臨床的に検討する予定である。 一方で、我々はB-UGT遺伝子異常の解析も継続しており、体質性黄疸および抗癌剤投与下での重篤な高ビリルビン血症発症との関連で遺伝子解析をしている。現段階で新たな遺伝子変異の検出はない。
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