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悪性黒色腫の転移メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18790780
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関山梨大学

研究代表者

原田 和俊  山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (20324197)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード悪性黒色腫 / 上皮間葉移行 / Wntシグナリング
研究概要

本研究の目的は悪性黒色腫の転移メカニズムを解明することである。特に悪性黒色腫細胞がEMT(Epithelial Mesenchymal Transition:上皮間葉移行)を来たすことで転移能を獲得するかどうかを中心に検討する予定である。悪性黒色腫細胞A375にEMTのmaster regulatorである転写因子snailのcDNAを定常的に発現する細胞株を樹立した。Snailを導入することで悪性黒色腫細胞がEMTを来たし,上皮系の表現形から間葉系の表現形へと形質変化を来たすことが期待される。今後は悪性黒色腫細胞の運動性,形態などをメルクマールとして実際に形質変化を起こしているかどうかを検討する。
EMTを惹起するシグナル伝達系はTGF-β,stat,RTK-Ras,Wntなどが知られている。我々はWntシグナル伝達系に注目し,Wntシグナルが活性化することで悪性黒色腫にEMTが起こるか否かを検討する予定である。我々は悪性黒色腫患者の切除標本においてWntシグナル伝達系を構成する中心的な蛋白である,β-cateninの発現を免疫組織学的に検討した。その結果,悪性黒色腫の真皮内への浸潤病巣の先端部でβ-cateninが強く発現していることを見出した。腫瘍細胞の浸潤する先端部分は腫瘍細胞がEMTを起こしている部分でもあり,この結果は活性化したWntシグナルがEMTを惹起する可能性を示唆するものである。
今後はβ-cateninなど,Wntシグナルを活性化する遺伝子を悪性黒色腫細胞に導入して,細胞株にEMTが誘導されるかどうかを検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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