研究課題/領域番号 |
18790828
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
後藤 太郎 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (00422733)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 深部静脈血栓症 / 肺血栓塞栓症 / 静脈血栓塞栓症 / 精神科身体拘束 / Dダイマー |
研究概要 |
【目的】精神科病棟での身体拘束中に致死的な合併症となりうる、深部静脈血栓症(deep vein thrombosis;DVT)をスクリーニングする方法を確立することである。その目的のために本研究ではDダイマーに着目、Dダイマーを用いた精神科病棟でDVTスクリーニング法を確立する。 【方法】プロトコールは岐阜大学倫理委員会の承認を得て、ヘルシンキ宣言に則り行われた。健常ボタンティア(N群;n=13)および身体拘束中の被検者(PR群;n=I2)対して実験の説明を文書で行い、参加同意を文書で得た。各披験者に対しては事前に問診を行い、重篤な身体疾患や凝固系異常のあるものは実験から除外した。実験期間を通して飲酒や喫煙を禁じた。Dダイマーの測定は,Latex法を用いた定量法、immunochoromatography法を用いた定性法の2種類を用いた。採取した血液を用いて上記2種類のDダイマーを測定した。 【結果】身体拘束開始前の測定(タイムコントロール)において,Dダイマー値はN群で0.5±0.3μg/ml、PR群で1.6±1.2μg/mlとPR群において高値を示した。N群では実験期間を通じてDダイマー値に有意な変化を認めなかったが、PR群においてはl日後に2.0±1.0μg/ml、3日後に3.0±1.1μg/mlと上昇した。また、immunochoromatography法を用いた定性法の結果は正Latex法を用いた定量法の結果とよく相関した。 【まとめ】 (1)身体拘束患者は身体拘束開始前においてもDVTの高リスク状態にある (2)身体拘束1日程度でもDVTリスクはさらに高まる (3)immunochoromatography法を用いた定性法はDVTのスクリーニングに適応可能である
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