ゲノム薬理学的手法によるパニック障害治療における最適なパロキセチン血中濃度の探索

• 研究課題/領域番号: 18790847
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 獨協医科大学
• 研究代表者: 佐伯 吉規 獨協医科大学, 医学部, 講師 (20406177)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 3,630千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 330千円); 2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円); 2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
• キーワード: 遺伝子多型 / ゲノム / 薬物代謝

研究概要

パニック障害患者を対象としてパロキセチンによる治療(2週間)を行い、パロキセチン血中濃度と初期治療反応性の関係について検討を行った。重回帰分析により治療反応性に影響を与えている因子の分析を行ったところ、症状改善率とパロキセチン血中濃度との間に有意な負の相関がみられた。甲状腺疾患においてパニック障害様症状がみられることから、甲状腺機能と治療反応性との関連について解析したところ、治療前血中TSH値が正常範囲内で高いと治療反応性が良いことが判明した。

研究成果

• [雑誌論文] Genetic and pharmacokinetic factors affecting the initial pharmacotherapeutic effect of paroxetine in Japanese patients with panic disorder (2009)
  • 著者名/発表者名: Y Saeki, T Watanabe, M Ueda, A Saito, K Akiyama, Y Inoue, G Hirokane , S Morita, N Yamada, K Shimoda
  • 雑誌名: European Journal of Clinical Pharmacology Epub ahead of print DOI 10.1007
  • 査読あり
• [雑誌論文] Genetic and pharmacokinetic factors affecting the initial pharmacotherapeutic effect of paroxetine in Japanese patients with panic disorder (2009)
  • 著者名/発表者名: Saeki Y, et.al.
  • 雑誌名: European Journal of Clinical Pharmacology
  • 査読あり
• [雑誌論文] パニック発作を呈した甲状腺機能低下症の1例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇、上田幹人、鮎瀬武、石黒慎、佐伯吉規、下田和孝
  • 雑誌名: 精神科治療学 23 ページ: 1013-1017
  • 査読あり
• [雑誌論文] 不安障害のオーダーメイド薬物療法の可能性‐パニック障害を中心に‐ (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇、上田幹人、佐伯吉規、下田和孝
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 110 ページ: 633-638
  • NAID: 10024578634
• [雑誌論文] Quetiapineの離脱症候群について知りたい (2008)
  • 著者名/発表者名: 石黒慎、佐伯吉規、渡邉崇、下田和孝
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 11 ページ: 669-670
• [雑誌論文] 修正電気けいれん療法 (2007)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規、濱口眞輔、下田和孝
  • 雑誌名: Mebio 24 ページ: 39-50
• [雑誌論文] 新しい抗うつ薬の薬理学 (2007)
  • 著者名/発表者名: 萩野谷真人、佐伯吉規、下田和孝
  • 雑誌名: 総合臨床 56 ページ: 2758-2760
• [雑誌論文] クロナゼパム投与中の患者が妊娠した。投与を中止すべきか? (2007)
  • 著者名/発表者名: 石黒慎、佐伯吉規、森田幸代、下田和孝
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 10(1) ページ: 91-92
• [雑誌論文] 大うつ病性障害に対してあるSSRIが無効であった場合、他の新規抗うつ薬への切り替えは有効であるのか? (2007)
  • 著者名/発表者名: 石黒慎、佐伯吉規、渡邊崇、下田和孝
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 10(8) ページ: 1455-1456
• [雑誌論文] High plasma concentrations of paroxetine impede clinical response in patients with panic disorder (2007)
  • 著者名/発表者名: Watanabe et. al.
  • 雑誌名: Therapeutic Drug Menitoring 29 ページ: 40-44
  • 査読あり
• [雑誌論文] 修正電気けいれん療法 (2007)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規, ら
  • 雑誌名: Mebio 24 ページ: 39-50
• [雑誌論文] 薬剤による精神障害 (2007)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規
  • 雑誌名: 今日の治療指針2007(山口 徹、北原光夫、福井次矢編) ページ: 688-689
• [雑誌論文] High plasma concentrations of パロキセチン impede clinical response in patients with panic disorder (2007)
  • 著者名/発表者名: T Watanabe, M Ueda, Y Saeki, G Hirokane, S Morita, M Okawa, K Akiyama, K Shimoda
  • 雑誌名: Therapeutic Drug Monitoring 29 ページ: 40-44
• [雑誌論文] 修正電気けいれん療法 (2007)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規, 濱口眞輔, 下田和孝
  • 雑誌名: Mebio 24巻2号 ページ: 39-50
• [雑誌論文] がん患者の心理的ケア(サイコオンコロジー)について (2006)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規、下田和孝
  • 雑誌名: 獨協医学会雑誌 33 ページ: 213-217
  • NAID: 110006406494
  • 査読あり
• [雑誌論文] 妊娠8ヶ月の妊婦。境界性人格障害にて外来通院中の患者。フルニトラゼパム2mg、トリアゾラム0.25mgを眠前投与している。出産にむけて中止あるいは変更した方がよいか? (2006)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規、森田幸代、下田和孝
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 9(6) ページ: 1185-1187
• [雑誌論文] 新規抗精神病薬へのスイッチング 遅発性運動障害の治療の視点から (2006)
  • 著者名/発表者名: 秋山一文, 室井秀太, 佐伯吉規, 斉藤淳, 小杉真一, 下田和孝
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 9巻5号 ページ: 851-861
• [雑誌論文] 統合失調症の認知機能、QOL ~非定型抗精神病薬が果たす役割とは~ (2006)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規, 仲谷 誠, 下田和孝
  • 雑誌名: 臨床精神薬理 9 ページ: 389-395
• [雑誌論文] 抗真菌薬と向精神薬併用における注意点〜抗真菌薬のcytochrome P450阻害作用という観点から〜
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規、下田和孝
  • 雑誌名: 精神科治療学 (印刷中)
• [学会発表] Effects of CYP2D6 polymorphism on paroxetine concentration and inhibition of serotonin uptake in panic disorder patients treated with paroxetine. (2008)
  • 著者名/発表者名: M. Ueda, T. Watanabe, Y. Saeki, S. Ishiguro, T. Ayugase, G. Hirokane, S. Morita, N. Yamada, K. Akiyama, Y. Toyohira, N. Yanagihara, K. Shimoda.
  • 学会等名: 2008 International Coferrence on Pharmcogenomics. A Joint Conference with the 14th Annual Meeting of the Pacific Rim Association of Clinical Pharmacogentics
  • 発表場所: Busan, Korea
• [学会発表] A research of clinical factors which influence the initial therapeutic response of paroxetine in patients with panic disorder. (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Watanabe, M. Ueda, T. Ayugase, S. Ishiguro,Y. Saeki, K. Shimoda.
  • 学会等名: 2008 International Coferrence on Pharmcogenomics. A Joint Conference with the 14th Annual Meeting of the Pacific Rim Assocation of Clinical Pharmacogentics
  • 発表場所: Busan, Korea
• [学会発表] A research of clinical factors which influence the initial therapeutic response of paroxetine in patients with panic disorder. (2008)
  • 著者名/発表者名: T Ayugase, S Ishiguro, T Watanabe, M Ueda, Y Saeki, G Hirokane, S Morita, N Yamada, K Akiyama, K Shimoda.
  • 学会等名: 21st annual meeting of European College of Neuropsychopharmacology
  • 発表場所: Barcelona, Spain
• [学会発表] Pharmacogenetics of psychotropics : the impact on pharmacokinetics and pharmacodynamics of neuroleptics, tricyclic antidepressants and selective serotonin reuptake inhibitors (2008)
  • 著者名/発表者名: K Shimoda, T Watanabe, M Ueda, Y Saeki, T Ayugase, S Ishiguro.
  • 学会等名: XIII Pacific Rim College of Psychiatrists
  • 発表場所: Tokyo, Japan
• [学会発表] -オーダーメイド精神科薬物療法をめざして-不安障害のオーダーメイド薬物療法の可能性‐パニック障害を中心に‐ (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇、上田幹人、佐伯吉規、下田和孝
  • 学会等名: 第104回日本精神神経学会学術総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] パニック障害患者のparoxetine治療におけるノンアドヒアランスとセロトニントランスポーター遺伝子多型について (2008)
  • 著者名/発表者名: 上田幹人、渡邉崇、佐伯吉規、石黒慎、鮎瀬武、広兼元太、森田幸代、山田尚登、斉藤淳、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第29回日本臨床薬理学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] セルトラリン投与によりStevens-Johnson症候群が惹起された症例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大栗有美子、佐伯吉規、石川里子、下田和孝
  • 学会等名: 第29回日本臨床薬理学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] パニック障害患者のparoxetine(PAX)の初期治療反応性:PAX血中濃度、5HTTLPR遺伝子型、治療前血中TSH値の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鮎瀬武、石黒慎、渡邊崇、上田幹人、佐伯吉規、廣兼元太、森田幸代、山田尚登、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第18回日本臨床精神神経薬理学会・第38回日本神経精神薬理学会合同年会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] オーダーメイド精神科薬物療法をめざして-不安障害のオーダーメイド薬物療法の可能性-パニック障害を中心に (2008)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇, ら
  • 学会等名: 第104回日本精神神経学会学術総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] パニック発作を呈した潜在性甲状腺機能低下症の1例 (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇、上田幹人、佐伯吉規、下田和孝
  • 学会等名: 第3回栃木県・不安・抑うつフォーラム
  • 発表場所: 小山
  • 年月日: 2007-09-27
• [学会発表] An investigation of clinical factors which influecne the initial therapeutic effect of paroxetine in patients with panic disorder (2007)
  • 著者名/発表者名: Y Saeki, T Watanabe, M Ueda, G Hirokane, S Morita, M Okawa, K Akiyama, K Shimoda.
  • 学会等名: 20th annual meeting of European College of Neuropsychopharmacology
  • 発表場所: Vienna, Austria
• [学会発表] Paroxetine血中濃度とserotonin transporter、noradrenaline transporter阻害効果の関係について (2007)
  • 著者名/発表者名: 上田幹人、渡邊崇、佐伯吉規、廣兼元太、森田幸代、山田尚登、大川匡子、秋山一文、豊平由美子、柳原延章、下田和孝
  • 学会等名: 第28回日本臨床薬理学会
  • 発表場所: 宇都宮
• [学会発表] Paroxetine血中濃度とserotonin transporter阻害の関係について (2007)
  • 著者名/発表者名: 上田幹人、渡邊崇、佐伯吉規、廣兼元太、森田幸代、山田尚登、大川匡子、秋山一文、豊平由美子、柳原延章、下田和孝
  • 学会等名: 第17回日本臨床精神神経薬理学会
  • 発表場所: 大阪
• [学会発表] An investigation of clinical factors which influence the initial therapeutic effect of paroxetine in patients with panic disorder (2007)
  • 著者名/発表者名: Saeki Y et al
  • 学会等名: 20th annual meeting of European College of Neuropsychopharmacology
  • 発表場所: Vienna, Austria
• [学会発表] パニック障害に対するparoxetineの初期治療反応性に影響を与える因子の検討 (2006)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇、上田幹人、佐伯吉規、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第55回栃木県精神医学会
  • 発表場所: 宇都宮
  • 年月日: 2006-11-18
• [学会発表] パニック障害に対するパロキセチンの治療反応性に関する薬物動態学的及び薬理遺伝学的検討 (2006)
  • 著者名/発表者名: 渡邊崇、上田幹人、佐伯吉規、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第54回栃木県精神医学会
  • 発表場所: 宇都宮
  • 年月日: 2006-02-04
• [学会発表] Proxetine血中濃度の高値により意識障害を呈した乳がん全身転移患者の一例 (2006)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規、上田幹人、渡邊崇、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第19回日本総合病院精神医学会
  • 発表場所: 宇都宮
• [学会発表] パロキセチン血中濃度、5HTT gene-linked polymorphism region(5HTTLPR)遺伝子型とパニック障害の初期治療反応性について (2006)
  • 著者名/発表者名: 上田幹人、渡邊崇、佐伯吉規、広兼元太、森田幸代、大川匡子、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第27回日本臨床薬理学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] パニック障害のパロキセチンによる治療反応性とパロキセチン血中濃度、5HTT gene-linked polymorphism region(5HTTLPR)遺伝子型との関連 (2006)
  • 著者名/発表者名: 上田幹人、渡邊崇、佐伯吉規、広兼元太、森田幸代、大川匡子、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第16回日本臨床精神神経薬理学会
  • 発表場所: 北九州
• [学会発表] paroxetine血中濃度の高値により意識障害を呈した悪性腫瘍末期患者の一例 (2006)
  • 著者名/発表者名: 佐伯吉規、上田幹人、渡邊崇、秋山一文、下田和孝
  • 学会等名: 第16回日本臨床精神神経薬理学会
  • 発表場所: 北九州