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うつ病に対するオーダーメイド的薬物治療開発のためのゲノム薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18790848
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関獨協医科大学

研究代表者

室井 秀太  獨協医大, 医学部, 助手 (90383009)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード薬物反応性 / 遺伝子変異 / オーダーメイド医療
研究概要

本研究はparoxetine(PAX)のうつ病に対する治療効果のゲノム薬理学的研究である。本研究ではpolymerase chain reaction法によって薬物代謝傍素であるチトクロームP450 (CYP) 2D6の変異アレル(^*1、^*2、^*5、^*10)、PAXの薬理作用部位であるセロトニントランスポーターに関連するSerotonin transporter promoter region(5-HTTLPR)のL型、S型およびセロトニン5-HT2A受容体遺伝子の-1438A>G多型を同定し、PAXの臨床効果を予測できるか否かを検討した。
対象は日本人うつ病患者38名で、年齢は47.6±15.8(平均±SD)、体重は53.8±10.6kg、男性16名、女性22名であった。初診時ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)は26.1±5.1(平均±SD)であった。初診時、PAX20mg以下の用量で治療を開始し、以降は2、4、8週間後に症状評価を行い、症状改善が乏しい場合は、PAXを2週間毎に10mg増量し最大40mgまで増量した。38名中、8週間の治療終了例が33名で、最終寛解(HAM-D<7)率は54.5%、平均寛解週数は5.3週、寛解例と非寛解例における、年齢、初診時HAM-Dのいずれも両群間に有意差はなかった。2、4、8週間後におけるHAM-D改善率を5-HTTLPRのS/S型群、S/L型またはL/L型群で、また、CYP2D6の活性低下が生じる遺伝子変異である^*5または^*10アレルを持たない群、持つ群で比較したところ有意差を認めなかった。5-HT2A受容体遺伝子の-1438A>G多型のAアレルを持つ群と持だない群で比較したところ、治療開始4週目(54.4±19.2% vs. 73.1±15.2%)においてAアレルを持つ群では持たない群より改善率が有意に低かった(P=0.03)。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 新規抗うつ薬のうつ病以外への臨床適応2007

    • 著者名/発表者名
      室井秀太, 下田和孝
    • 雑誌名

      Mebio 24巻2号

      ページ: 93-99

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 双極性障害のうつ病相に使用しても躁転の可能性の低い抗うつ薬は?2006

    • 著者名/発表者名
      室井秀太, 森田幸代, 下田和孝
    • 雑誌名

      臨床精神薬理 9巻3号

      ページ: 442-444

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 新規抗精神病薬へのスイッチング 遅発性運動障害の治療の視点から2006

    • 著者名/発表者名
      秋山一文, 室井秀太, 佐伯吉規, 斉藤淳, 小杉真一, 下田和孝
    • 雑誌名

      臨床精神薬理 9巻5号

      ページ: 851-861

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 新しい抗うっ薬の臨床適応2006

    • 著者名/発表者名
      室井秀太, 下田和孝
    • 雑誌名

      臨床薬理 37巻5号

      ページ: 259-264

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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