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脳内アミロイドβ蛋白の検出を目的とした新規分子イメージングプローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18790896
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関京都大学 (2007)
長崎大学 (2006)

研究代表者

小野 正博  京都大学, 薬学研究科, 准教授 (80336180)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白 / 分子イメージング / PET / SPECT / MRI
研究概要

近年、急速な高齢化に伴い、アルツハイマー病(AD)をはじめとする痴呆性疾患の増加が社会問題の一つになっている。しかし、ADの確定診断は患者剖検脳の病理学的所見(老人斑と神経原線維変化)に委ねられており、重篤な脳障害が生じる前の早期段階でADを診断することは困難となっている。AD発症までの最も初期段階の特徴的な脳病変として、老人斑の沈着が知られており、老人斑の早期検出はADの早期診断につながると考えられる。本研究では、老人斑の主要な構成成分であるアミロイドβ蛋白(Aβ)に選択的結合性を有する分子プローブを開発し、PET,SPECT,MRIを利用して、生体の老人斑を体外から画像化・定量評価することを目的とした。
本年度は、カルコンおよびフェニルクマリンを基本骨格とするアミロイドイメージングプローブの開発を試みた。カルコンおよびフェニルクマリン骨格に種々の置換基とヨウ素およびフッ素を導入した誘導体を設計・合成し、アミロイド凝集体を用いたインビトロ結合実験、正常マウス体内放射能分布実験による脳移行性とクリアランスについての検討を行った。その結果、インビトロ結合実験において、一部のカルコン誘導体はアミロイド凝集体に高い結合親和性を有すること、正常マウス脳への高い移行性を示すことが明らかとなった。さらに、これらのカルコン誘導体は投与早期に脳へ移行した後、老人斑の存在しない正常マウス脳から速やかな消失が観察され、昨年度に開発したカルコン誘導体より優れた性質を示した。一方、フェニルクマリン誘導体には、顕著なアミロイド結合性が認められず、マウス脳への移行性も低値を示した。今後、本研究で開発したカルコン誘導体のPET,SPECT,MRI用アミロイドプローブとしての応用が期待できる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Structure-activity relationship of chalcones and related derivatives as ligands for detecting of beta-amyloid plaques2007

    • 著者名/発表者名
      Ono M, et. al.
    • 雑誌名

      Bioorganic & Medicinal Chemistry 15

      ページ: 6388-96

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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