研究課題/領域番号 |
18790913
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
関 智史 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30398614)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 定位放射線治療 / 標的体積 / 呼吸運動 / CT / 肺ファントム |
研究概要 |
前年度に収集した実際に定位照射を施行したT1〜T3肺癌11症例の画像データを元に放射線治療計画装置(RTPS)を用いて放射線治療医5人をオペレーターとし、条件の異なる2種類のCT画像を元にそれぞれITVを設定し、その輪郭を描写した画像を得た。これを基に各治療医の設定した標的体積の空間分布の差異を各断面での画像を元に各ピクセルでの治療医間の標準偏差を画像化し、この画像を用いて比較検討した。収集した核標的体積の差異を客観的に視覚化するために、3次元的な標的体積の範囲をpixel毎に統計的手法を用いて解析した画像を作成、もとのCT画像データと比較、検討した。 Slow CT 単独で設定されたITVとthin slice CT を併用して作成されたITV両者の体積を比較すると、全体に標的体積は後者の方が小さな値を示した。オペレーター間の標的体積の標準偏差(SD)は、ITV1からITV2の間で明らかな増加あるいは減少の傾向は見られなかった。息止めthin slice CT を参照しても標的設定の個人差に影響は与えないと考えられる。Slow CT単独で作成したITVでは、腫瘍辺縁で濃度が低下して見える領域が広くなるとその領域をITVとして認識するかどうかの判断が分かれる傾向にあることが示された。元画像ではGGOとして見られない領域がSlow CT 特有の画像のボケに伴う濃度低下として現れる場合、これをITVに含めるかの判断のばらつきを減少させる事ができる例がみられた。
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