研究課題/領域番号 |
18790922
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
掛田 伸吾 産業医科大学, 医学部, 助教 (30352313)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | フラットパネル検出器 / 血管造影 / 脳血管 / I.I.-TV / 回転血管撮影 / 3次元画像 |
研究概要 |
平18年度においては、直接変換方式フラットパネル検出器(以下、FPD)システムが従来のI.I-TV(以下、I.I.)システムに比べ高い診断能を有す2次元DSAと3次元画像の作成が可能で、かつ被曝線量を低減しうるかについて基礎的実験をおこなった。まず、人体に近い複雑な血管構造を有す正常脳血管モデルに大きさ・形状の異なる多数の脳動脈瘤の疑似病変を配置したファントムを作成し、下記のファントム実験を行った。 1.FPDシステムを用いた3次元画像における画質の検討 FPDシステムとI.I.システムで撮像した3次元画像を比較した。結果は、動脈瘤の形態やネックの描出は、いずれもFPDシステムが有意に優れていた。また、従来の3次元画像には特有のアーチファクトとして「偽狭窄現象」が知られているが、この実験では、I.I.システムに比べFPDシステムで「偽狭窄現象」の影響が少なかった。以上より、FPDシステムを用いた3次元画像は、従来のI.I.システムに比べ動脈瘤など血管性病変の描出能が高く、回転撮影に特有のアーチファクトも軽減できることが証明された。 2.FPDシステムによる被曝量低減の検討 我々は、脳動脈瘤ファントムを用いて両システムで低線量化を段階的におこない2次元DSAを撮影した。そして、それぞれの画質を評価した。結果、FPDシステムは従来のI.I.システムの約半分の入射線量で同等もしくは優れた動脈瘤の描出能を示した。つまり、FPDシステムを用いた2次元DSAは、診断能を低下させることなく被曝量を低減できると考えられる。 平成19年度においては、FPDシステムで撮像した頭部の臨床データを蓄積し、2次元DSAおよび3次元画像の画質を検討した。結果、FPDシステムを用いることで、従来のI.I.-TVシステムで描出が困難であった穿通枝や末梢の小動脈の描出が可能となることが確認された。
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