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蛋白質導入法による膵腎移植での虚血再灌流障害軽減に関する基礎実験

研究課題

研究課題/領域番号 18790941
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関九州大学

研究代表者

北田 秀久  九州大学, 大学病院, 助教 (10403958)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード蛋白質導入 / 膵腎移植 / 虚血再濯流障害 / 虚血再灌流障害
研究概要

わが国のドナー不足は深刻であり、marginal donorからの移植が多いことが特徴である。そのため、移植臓器のViabilityをいかに良好に保つかが非常に重要である。移植臓器障害のひとつの大きな要因として虚血再潅流障害による臓器障害があげられる。我々は、蛋白導入によって虚血再潅流障害の軽減を得ることを目標として研究を行っている。我々のラボで既に確立したブタを用いた自己膵・腎単独移植モデルを用いて研究を行った。蛋白導入に用いるPTDとしては、アルギニンを11個連続させた11R(RRRRRRRRRRR)を用いた。また導入蛋白としてJNK inhibitor(c-Jun NH_2 terminal kinase inhibitor:RPKRPTTLNTFPQVPRSQDT)を用いた。この JNKIは、MAPキナーゼのシグナル伝達経路において、アポトーシスに関連する JNK を特異的に阻害することによって抗アポトーシス作用を発現すると考えられる。PTDである 11R に JNKI をつけた蛋白を、摘出した移植臓器である膵・腎に潅流したところ、各臓器内に蛋白が導入されたことが確認できた。これは、臨床応用を目指し、できるだけ臨床に近い形での蛋白導入を目指したもので画期的な成果であると考える。
今後は、実際に移植を行い、蛋白導入によってアポトーシスが軽減され、さらに虚血再潅流障害の軽減が得られるかを検討する予定である。
また、同時にラットを用いた同様の研究も行っており、同様に膵・腎組織内への蛋白導入が確認できた。最終的には、臨床応用を目指すため、大動物の研究を主体とするが、至適用量・時間などの検討において小動物での基礎実験が必要と考え、大・小動物での研究を平行して継続する予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ブタを用いた膵腎同時自家移植モデルの開発2007

    • 著者名/発表者名
      北田秀久
    • 雑誌名

      膵・膵島移植研究会 34

      ページ: 55-55

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ブタ部分膵自家移植におけるシベレスタットナトリウムの虚血再灌流障害軽減効果2006

    • 著者名/発表者名
      北田秀久
    • 雑誌名

      日本外科学会雑誌 107

      ページ: 567-567

    • NAID

      110004712194

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] PTDを用いたJNK阻害剤導入による虚血再灌流障害軽減効果の検討2008

    • 著者名/発表者名
      土井篤
    • 学会等名
      膵・膵島移植研究会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-03-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] ブタ膵移植においてPrpton Transduction Domainを用いたJNKI(c-Jun NH2 terminal kinase inhibitor)導入による虚血・再灌流障害軽減効果の検討2007

    • 著者名/発表者名
      土井篤
    • 学会等名
      日本移植学会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2007-11-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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