研究課題/領域番号 |
18790959
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水谷 美香 京都大学, 医学研究科, 教務補佐員 (20378756)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 癌 / 間質細胞 / 分化 / 放射線肺臓炎 / 線維性疾患 / ATRA |
研究概要 |
放射線治療は、有力ながん治療法のひとつである。一方で、副作用としておこる線維化に対して、有効な治療法がなく、大きな課題である。本課題では、放射線による線維化において、原因細胞としてalpha-SMA陽性の間質細胞を見出し、それを治療標的と定めた。ヒトの標本における解析、マウス実験(特に、放射線腸炎、放射線肺臓炎など)、in vitro実験を通じて、新規治療法の開発を目的して、ATRAのマウス実験における効果を検証した。本年度は、放射線腸炎を中心に計画を推進した。1)ヒト標本の解析:A.ヒト標本において、粘膜下など層別に厚さを測定し、比較した。B.アザン染色によって線維の程度を調べた。Desitometryによって客観的に評価し、比較した。C.各種免疫染色によって、alpha-SMA陽性細胞の分布を調べた。2)マウスモデルの作成:昨年までに確立したマウスモデルにおいて、ATRAの腹腔内投与によって、線維化が抑制できるかを評価した。A.マウス小腸の肥厚を層別に調べた。B.アザン染色によって線維の程度を評価した。C. alpha-SMAなどの免疫染色を施行した。D.マウスの生存に差が生じるかを調べた。E. IL-6, TGF-betaの組織における量を比較した。ELISAによる評価。3)in vitro実験:小腸あるいは、大腸細胞株を用いて、放射線による効果とATRAの効果を調べた。A.細胞株に放射線を照射し、alpha-SMA陽性細胞への変化率を調べた。ATRAによる抑制効果を調べた。B.放射線照射による線維の産生を調べた。sircolアッセイによる評価。ATRAによる抑制効果を調べた。C.放射線照射によるIL-6, TGF-betaの産生への影響を調べた。以上の実験でATRAによる線維化抑制効果を示した。
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