二酸化炭素造影MDCTによる肝胆膵VR navigation画像の臨床研究

• 研究課題/領域番号: 18790976
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 帝京大学
• 研究代表者: 杉本 真樹 帝京大, 医学部, 助教 (70398733)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 2,950千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 150千円); 2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円); 2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
• キーワード: CO_2MDCT-CP / 二酸化炭素陰性造影 / マルチスライス多検出器 / 仮想膵胆道造影 / virtual reality,augmented reality / Navigation surgery / Data fusion / Osirix / CO_2 MDCT-CP / マルチスライス多検出器CT / Virtual reality / OsiriX

研究概要

膵胆道内に二酸化炭素CO_2投与下に陰性造影剤として利用したMulti detector-row CT(MDCT)による膵胆道造影CO_2 MDCT cholangio-pancreatography (CO_2MDCT-CP)を確立した.さらに仮想内視鏡および動静脈再構築をfusion(重ね合わせ)させ,術中診断,術式,病理診断と併せて検討し,画像診断と臨床病態の相関性を解析した。また消化器肝胆膵領域のビジュアリゼーションや手術シミュレーションを客観的に捉える撮影技術と解析ツールによるシステムを構築した.これにより消化器外科、特に肝胆膵領域の手術において,実質臓器と消化管、膵胆道と血管解剖を統合的に把握することができ,的確な診断治療とその教育に有用なソフトウェアを開発できる環境を整備した.これまで蓄積してきた症例のMDCTデータベースを元に,術前診断と行われた術式、実際の病理所見と術後経過、予後について解析し、CO_2MDCT-CPの3次元モニター診断解析能を向上させ,外科手術支援としての有効性を証明した.本年度はさらに術野重畳表示法を開発し,二酸化炭素造影MDCTによる手術支援の精度を向上させた.
これらの成果は,国内外で多数の学会,講演にて発表した.また15th International Congress of the European Association for Endoscopic Surgery(第15回欧州内視鏡外科学会国際大会)EAES VIDEO AWARD(2007.7),The 8th World Congress of the International Hepato-Pancreato-Biliary Association(第8回国際肝胆膵学会国際大会)President plenary paper(2008.2),平成19年度帝京大学藤井儔子学術奨励賞(2008.3)を受賞した

研究成果

• [雑誌論文] 術前画像診断とNavigation Surgery 4.胆道疾患:炭酸MDCT仮想膵胆道造影およびImage overlay surgery と NOTES navigation (2008)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 鈴木正人, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介, 済陽義久
  • 雑誌名: 日本外科学会雑誌 109・2 ページ: 77-83
  • 査読あり
• [雑誌論文] Benefit of FOLFOX to unresectable liver metastases secondary from colorectal carcinoma in an oncologic emergency. (2007)
  • 著者名/発表者名: Maki, Sugimoto・Hideki, Yasuda・keiji, Koda・Masato, Yamazaki・Tohru, Tezuka・Tomohiro, Takenoue・Chihiro, Kosugi・Ryota, Higuchi・Shiho, Yohsuye, Yagawa・Masato, Suzuki.
  • 雑誌名: Hepato-Gastroenterology 54・78 ページ: 1684-1688
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腹部救急診療における最先端画像の応用.Fusion CO_2MDCT-CP angiographyによる胆道救急疾患の治療戦略 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 済陽義久, 矢川陽介, 仲秀司
  • 雑誌名: 日本腹部救急医学雑誌 27・4 ページ: 595-599
  • 査読あり
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・3. OsiriXによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(3) 外科的処置における実践応用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 30 ページ: 479-486
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・4. OsirixによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(4)画像支援手術と双方向通信による術中迅速病理診断システム (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 済陽義久, 矢川陽介
  • 雑誌名: 消化器外科 30・4 ページ: 637-644
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・5. OsirixによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(5) Augmented Reahty(拡張現実)による手術支援システム消化器外科30(5):1129-1137, 2007. (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介
  • 雑誌名: 消化器外科 30・5 ページ: 1129-1137
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・6. OsiriXによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(6) 3D fusion PET-CTによる消化器癌進展,転移の立体診断 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介, 内山勝弘
  • 雑誌名: 消化器外科 30・8 ページ: 1235-1244
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・7. OsirixによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(7) 二酸化炭素送気MDCTによるfusion arterio-colonographyとvirtual colonoscopyの結腸直腸癌診断 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介
  • 雑誌名: 消化器外科 30・9 ページ: 389-1398
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・8. OsirixによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(8)二酸化炭素MDCTによるFusion virtual arterio-gastrographyとvirtual gastroscopyの胃癌診断と胃切除手術ナビゲーション (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介, 鈴木正人
  • 雑誌名: 消化器外科 30・10 ページ: 1519-1526
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・9. OsiriXによるCAD (コンピュータ支援診断) システム構築(9) 急性腹症関連結腸良性疾患の3D virtual imaging:巨大結腸症,結腸軸捻転症,腸間膜動静脈閉塞症 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介, 鈴木正人
  • 雑誌名: 消化器外科 30・11 ページ: 1647-1656
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・1. OsiriXによるGAD(コンピュータ支援診断)システム構築(1)基礎編 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 30・2 ページ: 225-231
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・2. OsiriXによるCAD(コンピュータ支援診断)システム構築(2)応用編□ (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 30・3 ページ: 341-350
• [雑誌論文] 先進IT医療による消化器外科戦略・3. OsiriXによるCAD(コンピュータ支援診断)システム構築(3)外科的処置における実践応用 (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安由秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 30・4
• [雑誌論文] NOTESによる経胃的胆嚢摘出術におけるmulti bending double channel end oscopyの有用性 (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 鈴木正人, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 樋口亮太, 矢川陽介, 土屋博紀
  • 雑誌名: 日本消化器外科学会会誌 29・10 ページ: 1467-1476
  • NAID: 110006572032
  • 査読あり
• [雑誌論文] Carbon dioxide MDCT cholangio-pancreatography provicling synchronous virtual angiography (2006)
  • 著者名/発表者名: Sugimoto M, Yasuda H
  • 雑誌名: Gastroenterology 130
• [雑誌論文] 肝胆膵イメージ解析の最前線・1二酸化炭素陰性造影MDCTによる立体的仮想胆道造影法(1) 胆道良性疾患 (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 大瀧怜子, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 29・9 ページ: 1335-1341
• [雑誌論文] 肝胆膵イメージ解析の最前線・2二酸化炭素陰性造影MDCTによる立体的仮想胆道造影法(2)胆道癌(胆管癌,胆嚢癌,乳頭部癌) (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 大瀧怜子, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 29・10 ページ: 1467-1476
• [雑誌論文] 肝胆膵イメージ解析の最前線・3二酸化炭素陰性造影MDCTによる立体的仮想膵管造影と仮想膵管鏡 膵腫瘍(膵IPMN,膵癌)の三次元画像診断 (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 大瀧怜子, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 29・11 ページ: 1605-1614
• [雑誌論文] 肝胆膵イメージ解析の最前線・4 MDCT volume renderingによる急性膵炎の立体的画像診断とCT Grade分類による重症度評価 (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 大瀧怜子, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 29・12 ページ: 1737-1745
• [雑誌論文] 肝胆膵イメージ解析の最前線・5 Virtual 3-D laparoscopyによる肝胆膵内視鏡外科 VR simulationおよびreal-time navigation (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安田秀喜, 幸田圭史, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 済陽義久, 大瀧怜子, 仲秀司
  • 雑誌名: 消化器外科 29・13 ページ: 1877-1886
• [雑誌論文] MDCTによるvirtual cholangiographyとvirtual cholangioscopyの現状と展望 ;DIC-MDCT, PTC-MDCT, CO_2 MDCT (2006)
  • 著者名/発表者名: 杉本真樹, 安由秀喜, 山崎将人, 手塚徹, 小杉千弘, 山本史歩, 済陽義久, 大瀧怜子, 仲秀司
  • 雑誌名: 胆と膵 27・5 ページ: 317-324