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多能性幹細胞を用いた細胞治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 18790979
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関日本大学

研究代表者

山崎 慎太郎  日本大学, 医学部, 助手 (20409014)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード幹細胞 / 肝再生 / キメリズム / 肝機能 / 細胞治療
研究概要

肝切除の刺激により骨髄のある分画の細胞が肝細胞などの内胚葉系の細胞にmRNAレベルではあるが分化が開始する事を発見した。この現象を肝臓における遺伝子発現を現在マイクロアレイを用いて網羅的に解析した結果、TNFやIL-6で誘導されるCXCケモカインや炎症性蛋白、CXCケモカインによって遊走してきた免疫系の細胞に特異的に発現する遺伝子群がAAF/PHxの肝臓で発現が誘導されることが判明した。近年、炎症性ケモカインが肝の再生を促進する働きがあることが報告されており、ケモカインは、マクロファージやモノサイトといった炎症性細胞のみならず生体内のさまざまな細胞に対する多岐にわたる作用が明らかになってきた。これは(1)障害臓器からの骨髄へのシグナルの伝達の解析、(2)骨髄中の多能性幹細胞の分画の同定を目的とした実験系である。(3)骨髄から障害組織へ遊走、分化の機構の解明(4)移植された骨髄細胞の長期維持の機構の解析を行う課題が残されている。自己のみならず、MHCが一部合致した両親、兄弟、子供などの骨髄までソースを広げれば、臨床応用としての現実性が増す事になる。
個体の全般的な免疫機能を保ちつつ該当移植抗原に対する免疫応答のみを抑制した状態(ドナー特異的免疫寛容)の状態を作り出すことを目的とした実験系を考案した。
致死量の放射線を照射した後、黒系の骨髄を移植して骨髄混合キメラモデルを作成した。次にDay30に骨髄ドナーと一部MHCが一致する皮膚移植をおこない生着させた。レシピエントと同種の骨髄ドナー、レシピエントと皮膚ドナーとの血縁関係のある脾臓細胞を投与するモデルを作成し、末梢血におけるキメラ細胞の種類と割合の推移を経時的に計測しキメリズムの維持と皮膚移植片の生着との関係を評価した。脾臓細胞を投与した群では、骨髄混合キメリズムが破壊された後も、脾臓細胞由来の細胞が増加して皮膚移植片は維持され生着した。この現象は、脾臓細胞の投与でキメラ細胞が置き換わり、新たなキメリズムを形成、維持することで、特異的免疫寛容が維持されることが示唆される。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Hepatic gene induction in murine bone marrow after hepatectomy2006

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki S et al.
    • 雑誌名

      Journal of Hepatology 44

      ページ: 325-333

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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