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外科的血管吻合に対する薬剤溶出性縫合糸、薬剤溶出性シートの開発及び基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18790992
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

横手 淳  名大, 医学部附属病院 (10419434)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード薬剤溶出担体 / FK506 / 内膜肥厚
研究概要

免疫抑制剤や抗がん剤などの薬剤は、動脈の狭窄・閉塞の主たる原因である、平滑筋細胞など間葉系細胞の増殖や、それによる細胞外マトリクスの産生を妨げ、新生内膜肥厚の抑制を図ることで、狭窄抑制の治療効果があることがわかっている。本研究では、この理論を外科的血管吻合に応用し、血管吻合術後の狭窄や閉塞を予防する材料の開発を試みた。
1.ラット腹部大動脈吻合部狭窄モデルを作成
材料をA.モノフィラメントナイロン糸、B.絹糸、C.PTFE糸、吻合方法を、I.単結節吻合、II.連続吻合し、1,2,4,8週後の組織所見を検討し、モデルの評価を行った。総じて吻合部治癒機転は、迅速であった。B-II(絹糸-連続吻合)の吻合部狭窄を採用することとした。
2.薬剤溶出担体の開発
A.薬剤の検討
パクリタキセル、FK506(タクロリムス)、シロリムス(ラパマイシン)で、その特性を検討するとともに、細胞増殖抑制効果を検討した。ラット大動脈平滑筋細胞を用い、FK506は100ng/mlでは細胞が生存増殖することは出来ず、50ng/mlでは細胞増殖抑制効果を示した。
B.担体の検討
ゲル状担体:コラーゲンゲル、フィブリンゲル
生体吸収性高分子化合物:ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン
ゲル状担体は、薬剤を維持することは出来なかった。
生体吸収性ポリマーには、これらの薬剤(パクリタキセル、FK506)は脂溶性のため溶媒とともに溶解でき、Control releaseの可能性が示唆された。
3.ラット腹部大動脈吻合部狭窄抑制試験
実際に、薬剤(FK506ククロリムス)溶出担体を吻合部に置き、抑制効果の有無を観察する実験を行った。Preliminaryな結果では非常に狭窄抑制に有効であることがわかった。
今後、薬剤濃度の最適化、至適control releaseのための担体の工夫など、検討が必要と判断できた。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mitral valve motion assessed by high-speed video camera in isolated swine heart.2006

    • 著者名/発表者名
      Saito S, Yokote J et al.
    • 雑誌名

      Eur J Cardiothorac Surg 30

      ページ: 584-591

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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