研究課題/領域番号 |
18791002
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
臼田 実男 東京医科大学, 医学部, 講師 (60338803)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 悪性胸膜中皮腫 / PDT (photodynamic therapy) / LED / 光線力学的治療(PDT) / レーザー / 発光ダイオード(LED) / 悪性胸膜中皮種 / レザフィリン |
研究概要 |
我々は、難治性固形がんである悪性胸膜中皮腫に対する新たな治療戦略として、局所療法である光線力学的治療(Photodynamic therapy:PDT)を発光ダイオード(LED)を利用して十分な抗腫瘍効果を得られるか否やか検証した。LEDは、安価で様々な形態に合わせて作成可能で、今後、臨床応用が大変期待される。ヒト悪性胸膜中皮腫細胞MSTO-211Hに対して光感受性物質レザフィリンを使用したPDTを施行し、感受性試験を施行し、in vitroにおける抗腫瘍効果について検討した。コントロールとして、悪性胸膜中皮腫細胞に対して認可されたpemetrexedを利用した感受性試験では、100%致死に至るだけの抗腫瘍効果を得られなかった。MSTO-211H細胞に対して、通常臨床で使用しているダイオードレーザーと同程度にLEDは、強い抗腫瘍効果を有していた。さらにMSTO-211H細胞を5週齢のヌードマウスの皮下に移植し、担癌マウスを作成し、in vivoにおいてもLEDを使用したPDTを施行した。照射条件は、20mW/cm^2、100J/cm^2で、腫瘍に対してLEDを接触させて施行した。低出力・長時間にわたるLEDによる接触照射は、in vivoにおいても強い抗腫瘍効果を有していた。 低コスト、簡便性で様々な形態に作成可能なLEDを利用した治療法は、今後、悪性胸膜中皮腫に対する新たな集学的治療の1つとして大いに期待できる結果だった。
|