研究課題/領域番号 |
18791032
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大林 典彦 北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (40421979)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 軟骨細胞 / 骨芽細胞 / FGF / サイトカイン / ノックアウトマウス |
研究概要 |
骨組織は軟骨細胞や骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収により再構築を繰り返し、一定の骨量を維持している。骨形成と骨吸収の各過程は、お互いに密接な関係を保ちながら、全身性のホルモンやサイトカイン、あるいは細胞・基質間および細胞・細胞間相互作用などによる精密な制御を受けている。我々がすでに単離に成功しているFGF18についても、ジーンターゲティング法により作出したFGF18 KO(ノックアウトマウス)が骨格形成に顕著な異常を示すことから、骨形成・骨代謝に関わる重要なサイトカインの1つであると考えている。本年度は、FGF18 KOの表現型解析を継続して行った。 FGF18 KOにおける軟骨形成・骨形成の異常はすでに見出していたが、さらにFGF18の長骨には、TRAP陽性の破骨細胞が顕著に減少しており、破骨細胞マーカーmRNAの量が減少することを確認した。 また、破骨細胞表面にはFGF受容体のうち、FGFR1が発現することが知られるが、FGF18がFGFR1を活性化する能力があることを見出した。FGF18-FGFR1シグナルは破骨細胞分化のマスターレギュレーターであるRANKLシグナルに対して、相乗的な作用があることを確認しているが、RANKLとFGFR1との相関関係については今後のさらなる研究展開が必要である。
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