研究課題/領域番号 |
18791058
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
辻 収彦 慶應義塾大学, 医学部, 嘱託(非常勤) (70424166)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 神経幹細胞移植 / 再生医学 / 神経幹細胞 / 細胞死 / ER-E2F1 / in vivo imaging |
研究概要 |
脊髄損傷に対する神経幹細胞移植による機能回復のメカニズムとして、i)移植細胞によるシナプス形成、ii)再髄鞘化、iii)栄養因子の供給の3つが言われているが、その詳細は明らかになっていない。そこで本研究では、ER-E2F1という融合蛋白質を用いて、移植後生着した細胞のみに特異的に細胞死誘導することにより、そのメカニズムの一端を明らかにすることを試みた。新たにCAG-loxP-ERE2F1-IERS2-Venustransgenic mouseを作製し、マウスとCAG-Creマウスを交配させ、全身にユビキタスにERE2F1を発現するマウスを作製し、そのマウスのE14. 5胎仔線状体由来Neurosphereを胸髄損傷マウスに移植し検討を行った。するとNeurosphere移植により移植後6週間後に得られていた下肢機能回復が、Tamoxifen投与により移植細胞に遅発性に細胞死を誘導するとVehicle control群と同程度にまで低下した。さらに移植細胞にレンチウイルスにてCBRluciferaseを導入しておき、移植後bioliminescent imaging systemにて評価したところ、移植後6週後、即ちTamoxifen前までは安定したluciferaseのシグナルが検出されていたが、Tamoxifen投与後にはluciferaseの発光シグナルが検出感度以下にまで低下していた。これらの結果より、神経幹細胞移植により得られていた機能回復のメカニズムには、これまで栄養因子の重要性が殊更に強調されてきたが、移植細胞そのもの自身による寄与が重要であることが示された。
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