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強力な血管作動性ぺプチド、ウロテンシン2の心臓血管病変への関与の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18791064
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関弘前大学

研究代表者

橋場 英二  弘前大学, 医学部付属病院, 助教 (10374844)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードウロテンシンII / 加齢 / ラット / 循環 / 人工心肺 / サイトカイン / BNP / 心臟血管手術 / 心臓血管病変 / ノルアドレナリン / 大脳皮質
研究概要

In vivo実験:UIIのラット血行動態作用における加齢の影響の検討
当初、ウロテンシンII(UII)をラット脳室内投与し、その循環作用を検討する予定であった。しかし、我々の脳室内投与実験では、比較に十分な血圧上昇、心拍増加作用が得られないことが分かった。そこで、UIIの静脈内投与へ変更して、実験を継続した。すると加齢により、静注UIIの循環抑制効果は低下することが示唆された。また、大脳スライス標本におけるUIIのノルアドレナリン放出作用も加齢により減弱することも示唆された。
臨床研究:人工心肺の血中UII濃度に与える影響の検討
人工心肺未使用冠動脈バイパス術(OPCAB群、n=13)、人工心肺使用弁膜症手術(Valve群、n=12)、人工心肺使用大動脈置換術(Ao群、n=12)において、血漿中UII濃度を麻酔導入前、導入後、手術直後、術翌日に測定した。結果はValve群、Ao群でUII濃度の変化は認められなかったが、OPCAB群で術後有意に低下することが分かった。また、同時に、血漿中脳型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)濃度、サイトカイン濃度(IL-6,IL-10)も測定したが、BNPは3群全てで、術翌日には有意な上昇を示していた。また、IL-6、IL-10も術直後に全てで上昇していたが、IL-6は、OPCAB群で他の2群により有意に上昇していた。逆に、IL-10はAo群で術直後にOPCAB群より有意に上昇していた。
これらの結果から、UIIは人工心肺使用下心臓血管手術の術後には、大きな変化を示さず、冠動脈のバイパス手術において低下することが分かった。心不全マーカーであるBNPの結果から、全群で手術の心負荷が示唆されたが、UIIはBNPの動きとは、連動しなかった。また、炎症反応とも相関は認められなかった。冠動脈バイパス術で低下した原因については、更に検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 術中に僧帽弁前尖収縮期前方運動(SAM)を伴う左室流出路狭窄質流出路狭窄を呈した弁膜症性心筋症の2症例2007

    • 著者名/発表者名
      橋場 英二, 櫛方 哲也, 橋本 浩, 廣田 和美
    • 雑誌名

      麻酔 56

      ページ: 429-432

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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