研究課題/領域番号 |
18791065
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐藤 浩司 秋田大学, 医学部, 助教 (80333938)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 虚血性脳障害 / 脳内ノルエピネフリン濃度 / デクスメデオミジン / 低体温療法 / デクスメデトミジン |
研究概要 |
【目的】一過性前脳虚血モデルを用い、デクスメデトミジン(Dex)と低体温併用療法が脳内ノルエピネフリン濃度に及ぼす影響を検討した。【対象】雄Sprague-Dawleyラット32匹。【方法】麻酔導入後、気管挿管し調節呼吸とした。66%亜酸化窒素とフェンタニルの10μg/kg単回投与及び25μg/kg/hの持続投与により麻酔維持した。脳定位的にマイクロダイアリシス用透析プローブを海馬CA1に刺入した。対照(C)群(生食1ml/kg)、Dex100μg/kg(側頭筋温37.5℃)(D)群、低体温(35℃)(H)群、Dex100μg/kg+低体温(35℃)(DH)群の4群(各群8匹)に分け、薬物または生理食塩水の腹腔内投与30分後に脱血により平均動脈圧を40mmHgに維持し、右総頚動脈閉塞により右側前脳虚血状態とした。20分後、頚動脈閉塞解除と返血により脳の再灌流を行った。虚血30分前から再灌流60分後まで脳内ノルエピネフリン濃度を測定し、各群における脳内ノルエピネフリン濃度の推移を比較した。【結果】虚血中の脳内ノルエピネフリン濃度は、C群20.26±8.4pg/μl、D群9.7±5.2pg/μl、H群8.9±5.9pg/μl、DH群4.5±5.6pg/μl(平均値±標準偏差)と、D群、H群、DH群がそれぞれC群に比して有意に高かった。再灌流後は各群に有意差はなかった。【結語】ラット一過性前脳虚血モデルにおいて、Dex、低体温療法はそれぞれ虚血中の脳内ノルエピネフリン濃度の上昇を抑えたが、両者の併用療法にその増強効果はなかった。
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