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分解吸収性素材を応用した徐放化栄養因子・麻酔薬による慢性痛治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18791066
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関群馬大学

研究代表者

戸部 賢  群馬大学, 医学部, 助教 (90400770)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード徐放薬 / 局所麻酔薬 / ポリ乳酸 / 術後痛 / c-fos / リドカイン / 術後痛モデル
研究概要

1.【薬剤作成】長期徐放型局所麻酔薬の作成を、京都大学再生医科学研究所生体材料学の教室の協力を得て行った。ポリ乳酸もしくはポリ乳酸とポリグリコール酸の重合体とリドカインを用いて、顆粒状徐放薬とシート状徐放薬を作成した。さらに、群馬大学工学部とも共同でポリデプシペプチドを用いた徐放薬作りを開始した。
2.【徐放試験】pH7.4のPBS(phosphate buffer solution)溶液中における薬剤徐放試験を行った。分子量を大きくし、シート状にすることで初期放出を抑えることに成功した。
3.【行動実験】作成した徐放薬を用いて行動実験を行った。250gラットを用い、左後肢に切開を加える術後痛モデルを作成し、坐骨神経周囲へ徐放薬剤の投与を行った。痛みの評価は、機械刺激と熱刺激で行った。コントロール群(未治療群)との比較で、痛み閾値を低下させないことを確認し、さらに徐放されていないリドカインそのものとの比較でも徐放薬としての利点を示すことができた(10、24、48、72時間)。
4.【脊髄免疫染色】鎮痛効果を認めたラットの潅流固定を行い、脊髄後角スライスを作成し、痛みのマーカーであるc-fosで免疫染色を行った。リドカイン徐放薬投与群では、コントロール群、リドカインそのもの群に比べて有意にc-fos陽性細胞数が少ないことを確認した。
今回の研究を踏まえ、今後硬膜外投与についての実験を開始する予定である。これに関しては、投与薬剤が少なくすむという利点があるため、様々な徐放方法が考えられる可能性がある。さらに、リドカイン以外の鎮痛薬の徐放に関しても開始する予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 長時間作用型局所麻酔薬の作成と今後の展望2007

    • 著者名/発表者名
      戸部 賢
    • 学会等名
      第20回日本局所麻酔学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-12-01
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Drug Delivery Systemを応用した長時間作用型局所麻酔薬の作成2007

    • 著者名/発表者名
      戸部 賢
    • 学会等名
      第41回日本ペインクリニック学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-07-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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